2月も今日でおしまい。明日からは3月が始まります本当に年明けから4月までは早いですねえ・・・ 長い間、実家で飾ってくれていた私のお雛様はすでに手元にはなく、今は家のあちこちに小さな「飾り物」的な立ち雛やお内裏様を飾って、季節を楽しんでいます 明日は、桃の花を買ってこようと思います
さて。
私はこのブログに、ちょくちょく「ジュエリー」の話を書くことがあります。フェアのお知らせということではなく、宝石のちょっとした知識、というものです。そんな回の後には、必ず「楽しいお話だった」「知らないことで、とっても大人のお勉強になった」等々のうれしい感想を頂戴します
そうなのですよね。私の持論「学びとは、本来、とてつもなく楽しいもの」。何でも、知ることはワクワクするもの、だと私自身が思うのですよね、ほんと。
そんなことで・・・今日は宝石そのもののお話ではありませんが、「知恵袋」的なお話をいたしましょう
日本の伝統的な工芸品に「七宝焼」というものがありますね。その名前に用いられている「七宝(しっぽう)」とは、仏教からの出展です。
仏教の仏典、お経に「無量寿経」「法華経」というものがあります。その中で「仏教の七宝」が記されています。
法華経での七宝は、金、銀、瑠璃(ラピスラズリ)、玻璃(クリスタル)、しゃこ(母貝)、真珠、まいかい(中国で珍重された紫色の貴石)。
無量寿経での七宝は、金、銀、瑠璃(ラピスラズリ)、玻璃(クリスタル)、しゃこ(母貝)、サンゴ、瑪瑙(メノウ)。
どちらの仏典の七宝にも入っている、日本では「瑠璃(るり)」と呼ばれるラピスラズリは、昔は非常に高価な絵画用の絵具としても用いられました。日本画の「群青」、西洋画の「ウルトラマリン」がその色にあたります。
このラピスラズリは、古くはツタンカーメンの黄金のマスクに、トルコ石などと共に用いられていますし、絵具として用いられていて有名なものには、ローマのシスティーナ礼拝堂の壁画、ミケランジェロが描いた「最後の審判」や、フェルメールの描いた「真珠の耳飾りの少女」などが有名ですね
こんなふうに、どんどんと一つのものから話を発展させていくのは、本当に楽しいと思われませんか?