GWも終わり、いよいよ本格的に今期が始まるな…という気持ちになります
前ローマ教皇が亡くなられてから半月。新しい教皇が決まりました。2013年の教皇選挙、コンクラーベの時には、これほど日本で話題になったっけ?と思うほどの、想定外の盛り上がり ちょっと不思議な気がします
新教皇になられたのは… コンクラーベの日程が発表された後、メディアで報じられた4名のイタリア人の枢機卿でもなく、アジア初の教皇となるか?と目されたフィリピンの枢機卿でも、アフリカからの枢機卿でもありませんでした。確かに「非ヨーロッパ人」ではありましたが、アメリカからの新教皇選出は、まさに予想外であり… 不謹慎をお許しいただくならば、私としては何とも「むー…そういう手できたか」という感あり、の決定でした。
前回のブログでは、私は「世界のカトリック教徒は、13億人以上」という書き方をしましたが、実際には「約14億人」と表現するほうが正しいでしょうね。
アメリカでトランプ大統領の就任以降、「いろいろ」揺れている世界です
人口約3億4年万人の大国アメリカのトップ、ドナルド・ジョン・トランプ大統領。かたや同じアメリカ人であり、約14億人の頂点に立ったロバート・フランシス・プレボスト枢機卿、いえいえ、すでに「レオ14世」ですね。新教皇は、改革派だった前フランシスコ教皇からの信頼も厚く、概ね、改革路線をとられるのではないか、と言われています。
GWが終わった7日、私は「教皇選挙」を映画館で観てきました 平日のお昼ど真ん中だったのに、映画館はほぼ満席状態
この映画への関心もなることながら、奇しくも、実際のコンクラーベが日本時間、この日の深夜から始まるとあって、映画館の中にも「娯楽観」だけではない空気があった気がしたものです。
映画を観終わり思ったこと。たくさんの「なるほど~ へえ~
お~
」のある内容でありつつ、エンタテイメント性もあり、本当にとても良く仕上がった素晴らしい作品だったなあ、と。
2019年の「2人のローマ教皇」という映画が、内容が濃くもありながらも、最後は涙の止まらない心温まる映画であったのに対し、今回の「教皇選挙」は、タイミングがあまりにピタリであったという奇跡もあり、最後の最後まで緊張感のまま、でした。
実際の教皇選挙「コンクラーベ」が終わり、カトリック信者ではない私ではありますが、ヴァチカン、新ローマ教皇のお力もお借りして、世界が平和でありますように、世界中の人々が、一人でも多く心の平安のもとで暮らせるように、と心の底から願っています
今日は一つ、みなさまにお知らせです
1冊の本を紹介させてください それは、角川書店からの新刊書「金魚すくいのように」という本です。
https://kadokawa.co.jp/product/322408000998/
https://x.com/sakakumo1101/status/1918291048578908170?s=53&t=d0NIV1PN1iITMuXVgqOTSA
著者は、マナーズの卒業生である小林理央(こばやしりお)さん。
すでに社会人となり、昨年、大阪に転勤後、現在も大阪在住。歌人でもある理央さんにとって、この本は2作目で、1作目は「20÷3」(2019年に刊行)。こちらは、彼女が5歳から15歳までに詠んだ短歌集で、今回の「金魚すくいのように」は、高校から社会人1年目までに詠まれた短歌集です。
りおちゃん(敢えて、そう呼ばせていただきます)は、母方のおばあちゃまの影響で、保育園生で短歌を詠みはじめ、中学3年生では「歌会始の儀」に選出され、宮中へ。この時、私はテレビにかじりつき、一生懸命に「りおちゃんだけ」を観ていました
2019年には「第10回角川全国短歌大賞」。その他「NHK短歌年間大賞」など、多数の受賞があります。ピッカピカですよね。
でもね、まさに私がりおちゃんを知った頃から、彼女はちょっとした「問題児」。
パパやママは、我が子を信じ、心から愛しながらも、なかなか厳しい保護者生活を送られたのでした… 学校に幾度となく足を運ばれ、そのつど、深々と頭を下げ… 時には「状況を思えば当然、です…」と心の中で思いつつも、先生方からの辛辣な、皮肉を込めた、悪意があるのでは?ともとれるような言葉の数々に、膝の上の手を震わせられました…
そんな暮らしも、我が子が社会人になれば「過去の、泣き笑いをする思い出」となります
私は約20年間、ご両親とのお付き合いがありますが、本当に本当に,、本当によくがんばられたと思います
嫌味な言い方ですが、どちらかと言うと順風満帆の子育てをされ、学校からの呼び出しなんてされたことはない、というご両親にはわからない「独特の辛さ」ですよ、ほんと
「金魚すくいのように」に載っている、社会人1年目に詠まれた短歌からも、彼女の苦しみや辛さ、悲しみは読み取れますが… とにかく、彼女は確かに学校生活を終え、今は自分の力で稼ぎ、生きています
学校生活中は、当然、親は目の前の成績や何や、学校生活に関わることで一喜一憂するものです。当たり前ですね、それが「すべて」ですものね。でも、私自身も、波乱万丈の我が子の成長を見守ってきた経験から、最後の最後、人にとって最も大切なことは「自分の力で生きていくこと」だと思えてなりません
学校時代、「常に成績優秀で、親の自慢の子どもだった人」が、様々な事情があるのだとは思いますが、学校生活が終わると、生活力がなく、自分一人では生きていけず、結果的にずっと親の脛をかじったままで暮らしている…という人もいる世の中です その反面、「学校時代には勉強嫌いで、実際、成績も全く芳しくなく、早々と学校生活に見切りをつけた人」であったとしても、その後は逞しく生き、しっかりと稼ぎ、自分の人生を謳歌している、という人もいる
「生きる力」は、本当に重要ですね
りおちゃんのお母様がつい先ごろ、おっしゃっていたこと。
『手を出しすぎてもダメ、出さなすぎてもダメ、親として何が悪かったのか、足りなかったのか、学校との板挟みもあり当時は相当辛かったです… でも、確かに今は何とかなってます」と。
そして、「娘の学校時代をお伝えすることが、悩めるお父様、お母様の励ましに、少しでもお役に立てれば幸いです」と言って下さっています。
我が子の「今」に悩んでいるパパママがおいでになるとしたら、私で良ければ、いつでも一緒に悩みます 愚痴もお聞きします。一人で悩んでいるのは、あまりにも残念です。人は誰しもガス抜きが必要ですからね。
りおちゃんの新刊「金魚すくいのように」。そして、「20÷3」は、親としてもいろんな気づきがあります。そして同時に、あらためて「日本語」、言語の持つ力を、しみじみと実感する時間になっています