我が家に中学受験生が存在したのは、すでに四半世紀前のことです
でもね、不思議ですよ。そんなに時間が経過し、息子が30代も半ばになろうかという今になっても、私も夫もこの時期がくると、当時の話をよくします。
特に、いよいよ考査が始まる前夜のことや、考査当日の朝のことなど・・・今でも話しているとうるうるしてきます
あの年は、2月1日が日曜日でした。幸か不幸か、「フリーの父親」は、息子を学校に送っていきたい、と話したのですが、息子の反応は即答の「NO」でした。父の思いを拒否したということではなく、なるべく平常心で向かいたい・・・いつもの塾のお迎えと同じように、お母さんと一緒に行く方が気持ちが楽だと思うから・・・ということでした。息子の悲痛とも思える気持ちがひしひしと伝わってきて、父親は「そりゃあそうだなそうだ、そうだそうしろ、それが良い」などと、いつになくハイテンションでね。
小さいながらも、家族の一員として、ひたすら「我慢をしたり」「甘えなかったり」というかたちでも兄のことを応援、サポートしてきた娘も、兄の応援に学校まで行きたがり、結局、父親と妹は、息子と私から30分遅れで家を出発。
何も話さず、電車のドアのところに立って外を眺めていた息子の姿と、東横線の多摩川鉄橋を通過する時に青空にくっきりと見えた雪の富士山を、私はよくよく覚えています。
今年も、マナーズの卒業生達、数名が中学受験に臨みます
一貫校で学ぶご家庭のご両親も、「我が子の受験のサポーター」のお気持ちは十分におわかりですね。
すでに、埼玉や千葉の私立中学の受験は始まっています。どうぞどうぞ、これからの時期、マナーズで学んだ子ども達の、いや、中学受験に向かう12歳の子ども達に、大きなエールを送ってあげてください
電車の中で、道で、たくさんのお守りをぶら下げた塾バッグを背負った、手に持った小さな受験生達を見かけたら、十分に準備をした力が発揮できるように、祈ってあげてください
いつまでも、中学受験生の母の気持ちを忘れられない、私からのお願いです