ご入学、ご進学、おめでとうございます
コロナ禍での新年度は、今年で3回目。まさか、こんなに長く続くとは思いもしませんでした・・・とても悲しく、残念なことですが、2年前は「入学式がない」という学校も少なくはありませんでした。何事も「~~がなくて残念」と思うよりも、「~~できてありがたい」と思うほうが幸せ、です。
もちろん、「当事者でないから、そんな理想を言えるのよ」とお叱りを受けるかもしれません。でも、やっぱりそれでも人生の先輩として、事が「生き死に」や「健康に関すること」ではない限り、できないことを嘆くよりも、できること、あることに感謝をするほうが辛くありません。
ご入学やご進学を期に、ご両親の中には「秘かに」我が子の目標を決めていらっしゃる方もおいでになるかもしれませんね。確かに、何事でも目標設定をするほうががんばれるし、励みにもなるでしょう ただ、目標設定をしてしまったがために、それに振り回されてしまうこと・・・こういうことがある、ということも知っていてくださいね。
例えば、掲げた目標が高すぎたために容易には達成できず、努力の過程を評価できない、というような悲しいことも起こります 努力もしたし、成長も成果もあったのに、目標という基準だけが目的になってしまったり、ゴールになってしまったり・・・これでは本末転倒です
私からの切なる願いです
どうぞ、我が子の「自然体」を、我が子の「素顔」を、受け入れ、認める寛容さ、心の広さを是非ぜひ、お父様、お母様は持っていてください 私は、それがご両親の「優しさ」だと思うのです
こうであって欲しい、という我が子の理想の姿、目標値があるが故に、我が子の現実を「ダメなこと」「悪」だと感じてしまう・・・これはあまりに悲しい・・・
学校生活である限り、成績は付きまといますし、それが一つの評価となります。しかし、あくまでもそれは「評価の一つ」であるにすぎません。それを忘れないこと。
お子様達の新しい1年が、豊かで、実り多く、素敵なものであるように、私は祈っております