クラブ・マナーズニュース

マナーズを巣立たれたみなさま、縁者のみなさまとつながっていたい!そんな私が月3回「0」の付く日にブログをアップします!

ご卒業、修業、おめでとうございます!

2022年03月20日 | その他

 「暑さ寒さも彼岸まで」という通り、このお彼岸の三連休が終わると、一気に春がやってきそうですね。靖国神社のソメイヨシノの標準木も今日は「開花」となる見込み
 3学期を終えたみなさん、ご卒業を迎えたみなさん、本当におめでとうございます

 昨日、無事に小学校を卒業されたマナーズの卒業生とお目にかかりました。
どのお子さんともそれぞれ、様々な思い出があります。マナーズを巣立っていかれた年次は覚えきれませんが、一人一人のお子様との時間は、忘れられるものではありません。どれもこれも、私の宝物です
 昨日お目にかかったH君。私の身長を抜いていく勢いで、立派に成長された姿は本当に眩しく、大感激でした。
 7年も経てばもう時効でしょうから、ちょっと披露させていただきますが 年中クラスに入ったばかりのH君は、なかなかすんなりとママ離れが出来ず、毎回、大泣きでした みなさんもご存知の通り、お子さんが大泣きをするからと言って、私はビビるわけもなく、笑。そして、H君の場合、私が心強かったのは、H君ママが、我が子の大泣きする様子を「心配して悲しまれる」のではなく、「嫌だわあ、家では元気者なのに」と、大らかにその様子を落ち着いて受け止め、私に任せてくださっていたことでした
 私は毎回、入口の近くに椅子を持って行き、靴を履いたままで大泣きをするH君に「泣いていて良いよ。ここは、泣く人のお席だからね。泣くのに疲れたり、気がすめば、入っていらっしゃいね」と言い、毎回、他の子ども達とクラスを始めます。3週目になると、泣く時間が短くなりました。そして、私と他の子ども達が楽しそうにアナウンサーごっこをしていると、チラッ、チラッと私を見て、「ボクは〇〇だよ。」などと言い始めました。
 私は、だんだん、椅子の位置を入口から遠いところに持って行き(入っていらっしゃい!と声をかけると、それは拒否をして、また泣き始めるので)、30分ほどかけて通常の席の位置に移動させます
 一旦、他の子ども達と同じところに座り、カリキュラムの中に入ってしまうと、まるで何ごともなかったかのように普通に過ごせるのですよね、フフフ。子どもって、本当に面白いです でも、また次の週になると、大泣き 私はママに「これはお決まりの儀式ですから、気になさらず」とお声をかけ、ママも苦笑いで応じてくださいました。
 正直、私はH君ママをえらいなあ・・・と思ったものです。苦笑いで「では、よろしくお願いします」とドアを閉められた後も、本当は我が子の泣き声を聞きながら、ママご自身が泣きたい思いでその場を離れられたはず・・・ご心配だったでしょうし、ただただ、そういう状況はお辛かったはずですからね まさに、こういう時、親としての懐の深さ?親としての根性?が試されますねえ・・・

 その次の週、お決まりの儀式が始まった時、私はふっと思い立ち、大泣きするH君の様子を携帯電話の動画で撮りました。お構いなしに大泣きするH君。
 私はそんな泣いているH君に声をかけました。「ねえねえH君、ちょっと、自分の泣いている姿を見てみない?先生さあ、携帯電話のビデオで撮ってみたから。ねっ、見てみてよ、どんなふうに泣いているか
 H君は、泣くのを止め、「見てみる・・・」と言いました。私が再生を始めると・・・みるみるうちに、H君の表情が歪み・・・そして、固い表情になり、次にはふくれっ面になったのです。
 私自身、彼の心の中にどんな変化が起こったのか、興味津々でした。
 「どうしたの?何で怖い顔をしてるの?」とたずねると、「ぼく、こんなふうに泣いてるの?」と小声で聞いてきました。なので、私は「そうよ、いつもいつもこんな風に泣いてるのよ。自分の泣いているのを見るのって、初めてでしょう?どう?カッコいい?」と、ちょっと意地悪にたずねてみると・・・もっともっとふくれっ面になり「かっこ悪い」とひと言。
 その次の週から、彼は泣くのを止め、ママにバイバイをして、他の子ども達と同様、笑顔で私に挨拶をして、好みの席につくようになりました

 そのH君、土曜日に無事に小学校を卒業し、春からは中学に進学します 小学校入学前から一生懸命に続けているスポーツに打ち込み、彼は学業にも真っすぐに向かっている様子です。
 ほぼ私と同じ身長になり、眩しく成長した姿に「泣いていた姿」を重ねた私。愛しくて、愛しくて 別れ際、さすがにハグは無理だよな、と思い、固く握手をして、別れました。

 思うような1年を送れた子ども達も、自分の思い描いたような理想的な1年を過ごせなかった子ども達も、春からの新しい一年を思い、充実した春休みを過ごして欲しいな、と思います

コメント
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