nachtmusik

♪andante...im tempo...rondo...adagio♫

5人目のビートルズ

2007-01-27 | DVD Music♪
昨日に続いてビートルズのDVD作品レビューです。

タイトルは『スチュアート・サトクリフ~5人目のビートルズ』

《Stuart Sutcliff》スチュアート・サトクリフ(スコットランド 1940-1962)は、
ビートルズ黎明期の初代ベーシストとして、デビュー前のドイツ・ハンブルグ~イギリス・
キャヴァーンクラブ時代にジョン、ポール、ジョージ、ピートらと共に活動しました。

*左からジョージ、スチュアート、ジョン(1960年頃)アストリッド・キルヒャー撮影


しかし本来スチュアートは画家志望でリヴァプールの美術学校に通っていたところを
1年後に入学したジョンに誘われビートルズに加入することになったのです。

スチュアート在籍時のビートルズの音源は今まで存在しないと思われていましたが、
1995年に発売された『ビートルズ・アンソロジー1』に奇跡的に収録されていました。

録音年月日は1960年の春ないし初夏、場所はリヴァプールのポールの自宅、メンバーは
ジョン、ポール、ジョージ、スチュアートの4人でした。

スチュアートはビートルズと共に行った1960年のドイツ演奏旅行で運命の女性と出会い
恋に落ちます。彼女の名はアストリッド・キルヒャー...彼女は写真家でした。

現在、私たちが初期ビートルズ(ドイツ時代)の写真を見ることができるのは彼女のお陰
です。また初期ビートルズのトレードマークとなった《マッシュルーム・カット》と
《襟なしジャケット》、そして2ndアルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』の印象的な
《ハーフシャドウ》の写真効果も彼女の考案と言われています。

それからアストリッドがスチュアートと出会うまで彼女の恋人だったクラウス・フォ
アマン(デザイナー/ミュージシャン)はビートルズが1966年に発表したアルバム
『リボルバー』のジャケットを手掛けています。


1961年の春、スチュアートはビートルズを去り、ドイツへ残ることを決心します。
画家を目指すためとアストリッドとの愛のために...

すべてが順調に進むはずだった矢先に突然不幸が襲います。

スチュアートが帰らぬ人となったのです。

享年21才...あまりにも早すぎる死でした。


アストリッド・キルヒャーの言葉です...

『スチュアートは私の人生、そして青春だった...
        彼のような人には二度と出会うことはないわ...』



スチュアートの作品





スチュアートの墓


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