☆GREEN HEART☆

漫画と本と国府津があれば生きていけるかもしれない「ことは」のブログ。
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有川浩さん『塩の街 wish on my precious』読!!

2006-08-08 | ■あ行の作家
Q.あなたが犠牲になって死ねば、世界は救われます。あなたは、世界を救いますか?
A.いいえ!

有川浩さん『塩の街 wish on my precious』とは
塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。
塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。
その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女。
静かに暮らす二人の前を、さまざまな人々が行き過ぎる。
あるときは穏やかに、あるときは烈しく、あるときは浅ましく。
世界はこのまま、退廃の一途を辿ってしまうのだろうか・・・


よかったです。
それだけでいいくらい、よかったです。。。
とにかく、よかった!(それしか言ってないぞ!)
「これ以上読み進めていったら、止まらないな」
と気がついたときには一気読みし終わってた・・。


恋愛だけに偏らず、ありきたりな展開にせず。
悲しいだけの話にもせず。
その人それぞれの確かな「恋」が描かれていたと思います。
誰に理解されなくても、誰かから見たら間違った行動、感情であろうとも、
その人の中で、それは確かなものなんだ。。という感じがしました。



溢れかえる塩。
塩害に侵食されていく世界。
取り残される人間。
いつ自分に被害が及ぶかわからない、正体不明の病。
ーーたどり着いた恋。すれ違ったまま消えた恋。
塩害のある世界がなければ、生まれなかった恋・・。
しかし、いつか始まる己を蝕む塩化現象。
ーー塩害を止める方法。
「世界とか、救ってみたくない?」(P153l10より)



主人公が頑張ってる姿が、素敵でした。
しかし。
私は結構冷徹マン!なので、「入江」に考えは近いかもです・・・。
なんてやつだ!
でも、ネタバレにならない程度に濁していうと、
倉庫後の入江の話を聞いたときには、怒りました。
そして泣く。
でも、その理由にまた納得してしまったり・・・。う~ん。
すべて誰かの犠牲の上に成り立ってるということは、百も承知なのです。
それが、エゴであることも。でもしょうがないのです。

ちょっぴり困ったのが、機械(?)の説明?とかの所。機械はニガテ・・。

この方の他の作品あれば、即行読む覚悟有り!
ってまさか単行本しかない・・?うぅ。。

購入漫画
緑川ゆきさん「夏目友人帳」2 マツモトトモさん「英会話スクールウォーズ」2

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
毎度夜遅くに失礼いたします。 ()
2006-08-10 02:05:49
こんばんは、ことはさん!

あわわ、「塩の街」面白かったみたいでよかったです。

Scene-1の雰囲気が好きでScene-4はいまいちという方もいるのでドキドキしていました。

「塩の街」、ことはさんの魅力的な記事を読まれて少しでも知名度が上がることを期待したいと思います。

ことはさんの記事には笑いを交えつつ紹介されたものが手に取りなく文章大好きなのです。



私、冷徹マン!違いますが、入江好きでした。「愛なんてね、~」は名言だと思います!!

他人事だからその様に思うのかもしれませんが、入江のようなキャラクターとても好きなのです。

自分が持っていないもの惹かれるというやつです(笑)



>機械はニガテ・・。

機械の説明などがでてきたときは理解したことにして、読み飛ばしています・・・。

ああ、この飛行機はこんな機能があるんだ、凄いんだ!

このようなかんじで(苦笑)



あっ、有川浩さんは他の作品はすべて文庫でありませんよ!

なので、図書館で借りることをおススメします~
返信する
毎度ありがとうございます!! (ことは)
2006-08-10 20:06:55
>吉さん



わっ。こんばんは!

わざわざお越しいただきありがとうございます!!



なるほどです。

確かに、Scene-1からのとScene-4以降と、雰囲気変わりますものね。。

でも、私は逆にそれがとても好みでした!

初めに感情移入して塩害について、「うぅ。。」とならせておいて、その後一気に運命が動き出す!みたいな感じが好きでした。

吉さんの「ジェットコースター」の言葉を信じてホントよかったです!!感謝です!



あわわ。私の記事を読んでる人はほとんどいない・・もとい誰も読んでな・・・。あわわ。

毎度、どうやったら、吉さんのように

①本の情報をわかりやすく

②興味をそそられる内容紹介をして

③自分の感想もスマートにいれて

④読んだ後には、絶対この本読むぞ!と思わせ

⑤かつ、簡潔に!

と、できるのかと吉さんの感想を拝見しつつ、うんうんうなっているので、うれしいです。



>「愛なんてね、~」

以下の言葉、目からうろこな感じでした。

まさに。

私は吉さんの記事の言葉を拝見してから本書を読んだので、どんな人がこれを言ってるのか、ドキドキしながら読みました。

そしたら、あんな人でした(笑)入江、好きです。

確かに、実際自分が当事者だったら、とてもイヤですが(笑)



関係ないですが、

>私、冷徹マン!違いますが

この文章になぜか激しく笑いました(爆笑)

吉さん、おもしろいです。素敵過ぎです!



あっ。やはり文庫はないのですか。。

残念!図書館にあることを願いつつ、行って来ます!

ありがとうございます!

毎度返信長くて失礼いたします。。それでは!
返信する
こんにちは。 (苗坊)
2007-09-02 17:01:02
先日はカキコありがとうございました。
復活したとのことで、良かったです^^
これからも引き続き宜しくお願い致します。

この作品は今年のヒットでした。
本当に良かった・・・。
恋愛ものを読みたくなったら有川さんですよね。
入江の考えも分かるんです。
でも、私は秋庭や真奈のような生き方をしたいなぁと思います。
単行本も読んでみてください!
その後の話が私は大好きです。
返信する
TBありがとうございます! (ことは)
2007-09-02 21:00:17
>苗坊さん

復活いたしました・・なんのお知らせもなしに消えていたのに、消えてた時もコメントをいただいて嬉しかったです。ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!

単行本が気になります!今までは、同じ内容だろうし読まなくてもいいかな~と思ったのですが、年齢云々とかも気になります!
入江は、二人の恋愛を動かしたという点で、とても好きです!入江の考えには怒ったり納得したり泣いたりと、いろいろ大変でした(笑)でもやっぱり私も秋庭や真奈のように生きて・・というか、好きな人を見つけたいです(笑)こういう本読むと、恋愛したくなります。

この本は確か去年読んだのですが、去年の「素敵本年間ベスト10」にはいるほど、好きな作品でした!
有川さんは、皆さんの所でよい評判をたくさん聴いているので、早く図書館シリーズも読んでみたいです・・!
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