今年、五條さんに次ぐヒット作品。
伊坂幸太郎さん『オーデュボンの祈り』とは
「眼を覚ますと、僕はカカシがしゃべる島にいた。。。」
コンビに強盗に失敗し、警察から逃亡した「伊藤」
たどり着いたのは、江戸時代以来、外界から閉ざされている島だった。
島から一歩も出たことのない住人。
彼らを支えるのは、未来が見えるという、しゃべる「カカシ」だった。
しかし、カカシはある日、何者かによって殺されてしまう。
未来が読めたはずのカカシ。
なぜ彼は自分の死を止めることが出来なかったのか?
初、伊坂作品。
読みやすい。テンポよい文章。
交差する物語。ほどよい笑いや皮肉。
未来をよむ、しゃべるカカシ「優午」
嘘しか言わない画家。
殺人を許された、詩を愛す青年「桜」
彼らはこの島で生まれ、この島で死ぬ。
生きていくうえで、不自由のない島。
しかし、「ここには大事なものが欠けている」という言い伝えが。
「島の外から来た奴が、欠けているものを置いていく」という。
この島に「欠けているもの」とは?
「伊藤」は待つべき人間だったのか?
思ったより、ラストがドラマチック。
この島に欠けていたもの。
そうきたか!って。
美しい。
以下個人的感想
●優午。
先のことを知ってるって、すごく辛いことだと思う。哀しい。
でもね、ちょっとこの人(人?!)怖いなって。
●城山。
ひたすら。
嫌悪感しかない。現実にもこういう人、いるんだろうなぁ。
●伊藤。
私にとって理想的な主人公。
●日比野。
最初から驚いた。
まんま「私」じゃないか。
私のことを、どこかで観察して書いたのかと思うほど、
日比野の行動や性格は私にそっくりだった。
●轟さん。
結構好きだったけど。
曽根川とつながってた理由聞いて、ちょっぴがっかり。
●桜。
彼自身の救いはどこにあるんだろう。
●「優午」を作ろうとした少年。
涙。
大好きです。
小説も好きだけど、伊坂さん自身がたぶん好み。
伊坂作品、これから全制覇目指します!
でも、この作品を高く評価しない人の気持ちもすごくわかった。
「劇的」ではない。
内容だけ見ると、劇的だけど、スピード感を伴ったものではない。
劇的な展開を求める人には、あまり向かないと思う。
あと、期待する方向が違えば、まったく気抜けする展開ではある。
優午の死の謎に紹介の重点を置くべきではない気がする。
でも、私は大好きですけどね!というか、これがデビュー作なんて怖すぎ!
続編。
江戸時代、支倉に重点を置いたもの。
小山田視点。実は小山田がとても重要な人物だと思う。(え)
この作品のサイドストーリーを希望!
あと、すっごいどうでもいいことだけど。
優午が未来を読めるって初めて他の皆にわかったのは、
なんでだったんだろう。はて?
伊坂幸太郎さん『オーデュボンの祈り』とは
「眼を覚ますと、僕はカカシがしゃべる島にいた。。。」
コンビに強盗に失敗し、警察から逃亡した「伊藤」
たどり着いたのは、江戸時代以来、外界から閉ざされている島だった。
島から一歩も出たことのない住人。
彼らを支えるのは、未来が見えるという、しゃべる「カカシ」だった。
しかし、カカシはある日、何者かによって殺されてしまう。
未来が読めたはずのカカシ。
なぜ彼は自分の死を止めることが出来なかったのか?
初、伊坂作品。
読みやすい。テンポよい文章。
交差する物語。ほどよい笑いや皮肉。
未来をよむ、しゃべるカカシ「優午」
嘘しか言わない画家。
殺人を許された、詩を愛す青年「桜」
彼らはこの島で生まれ、この島で死ぬ。
生きていくうえで、不自由のない島。
しかし、「ここには大事なものが欠けている」という言い伝えが。
「島の外から来た奴が、欠けているものを置いていく」という。
この島に「欠けているもの」とは?
「伊藤」は待つべき人間だったのか?
思ったより、ラストがドラマチック。
この島に欠けていたもの。
そうきたか!って。
美しい。
以下個人的感想
●優午。
先のことを知ってるって、すごく辛いことだと思う。哀しい。
でもね、ちょっとこの人(人?!)怖いなって。
●城山。
ひたすら。
嫌悪感しかない。現実にもこういう人、いるんだろうなぁ。
●伊藤。
私にとって理想的な主人公。
●日比野。
最初から驚いた。
まんま「私」じゃないか。
私のことを、どこかで観察して書いたのかと思うほど、
日比野の行動や性格は私にそっくりだった。
●轟さん。
結構好きだったけど。
曽根川とつながってた理由聞いて、ちょっぴがっかり。
●桜。
彼自身の救いはどこにあるんだろう。
●「優午」を作ろうとした少年。
涙。
大好きです。
小説も好きだけど、伊坂さん自身がたぶん好み。
伊坂作品、これから全制覇目指します!
でも、この作品を高く評価しない人の気持ちもすごくわかった。
「劇的」ではない。
内容だけ見ると、劇的だけど、スピード感を伴ったものではない。
劇的な展開を求める人には、あまり向かないと思う。
あと、期待する方向が違えば、まったく気抜けする展開ではある。
優午の死の謎に紹介の重点を置くべきではない気がする。
でも、私は大好きですけどね!というか、これがデビュー作なんて怖すぎ!
続編。
江戸時代、支倉に重点を置いたもの。
小山田視点。実は小山田がとても重要な人物だと思う。(え)
この作品のサイドストーリーを希望!
あと、すっごいどうでもいいことだけど。
優午が未来を読めるって初めて他の皆にわかったのは、
なんでだったんだろう。はて?
デザインが変わりましたね~。
そういえば、最初に分かったのは何でだったのでしょう?
書いてありましたっけ。
でも、ホント面白かったです~。
伊坂さんの作品は本当にいいですね^^
TBさせていただきます。
あっ書いてありましたっけ?
どうでしたっけ。。
さっき読んだばかりなのに、思い出せないです(汗)
なんだったんでしょうね。。ぽろっと未来の事を言っちゃったとか・・??う~ん。
初伊坂さんでしたが、すごく面白かったです!!読んでよかったです。
それでは、コメント&TBありがとうございました!!
大好きな、伊坂幸太郎!大好きなかつ思い出深い「オーデュボンの祈り」!何が何でもコメントしなければ、試験前でも関係ない!
・・・間違った方向にどんどん向かっているような?うぐぐ、今までコメント我慢していた反動だと思いたいです。
島に欠けていたものラストは映画の一場面のような映像が思い浮かぶ美しさだったように思います。
(あいまいな記憶でごめんなさい・・・。)
この欠けていたものは意表の中の意表をついていました。まわりにあふれるようにあるものだからこそ気が付きません!
>でも、この作品を高く評価しない人の気持ちもすごくわかった。
・・・私も「オーデュボンの祈り」とても好きですよ。ラストの島に欠けていたものも、少し残る何故も、まだ読みたいと思ってしまうところも、大好きです。
サイドストーリー・・・。読みたくて読みたくありません。綺麗にひとつの世界をつくっていたものが壊れるのが怖いのです。
そのようなことから、「陽気なギャングの日常と襲撃」は買ったままであったりします。
それでは、全制覇目指して頑張ってください!
あの面白さを真っ白な状態で体感できることはさんが羨ましすぎます~
(「終末のフール」までは制覇済みだったりします)
コメントありがとうございます!!
試験前・・・。大変だ!コメントしてる場合じゃない(笑)嬉しいです。試験、頑張ってくださいね!
まさに!それです。「映画みたい」って!
あまりに面白かったから、どんどん感想長くなってしまったので省いたのですが、ホントに
>映画の一場面
を観てるようでした!同じこと感じてた方がいらっしゃってびっくり&嬉しい。。。
もう、本当に面白かったです!
サイドストーリーは、確かに。結局サイドストーリーがでても、あの完成された世界を暴かれるのが、いやだ。。。とか言って、結局積本にしそうです。いつものパターン(笑)
あぁ、でも支倉さんとかカカシとか伊藤とか桜とか。。気になる気になる!また会いたいです。
そして、昨日伊坂さん全制覇を誓った後、吉さんの本の記録を拝見させていただきました!
なぜかといえば、以前、吉さんの所で「終末のフール」の文字と表紙を拝見した記憶がありまして。
その時は、「プール?あっフールか。。」ってくらい全然知らなかったのですが。。(ひどい)
で、過去記事を拝見したら。。
吉さん!すごいたくさん伊坂作品読んでらっしゃるのですね!吉さんも面白いということで、「これは当たりだ!読むしかない!」となりまして。
さっそく本日「ラッシュライフ」と「陽気なギャングが地球を回す」を手に入れました!楽しみです・・ふふ。
あわわ。すごい長くなってしまいました。乱文失礼しました!
では!
というかコメントありがとうございました♪
私も、伊坂作品全制覇めざしていますw
今は「陽気なギャングが地球を回す」を
読んでます~
「ラッシュ~」はもう読んだんですが、
そちらもおもしろかったです。
ちなみに「ラッシュ~」からまたリンク
したり。。。って、あんまこういうこと言わないほうが良いか。すいませんです^^;
また、のぞかせていただきますので、
よろしくです~
ご訪問ありがとうございます!
「陽気なギャングが地球~」!先日買ってきて、ちらっと読みましたが、これまたおもしろそうでした・・。
「ラッシュ~」からまたリンクしてたりするのですか!伊藤・・。楽しみ・・。
私はネタバレOK人間なので、情報うれしいです。ありがとうございますv
それでは、全制覇!目指しましょうv
コメントありがとうございました。
「え~、つまんない」なんて言われなくて良かったとほっと胸をなで下ろしております。
決して万人受けするタイプのお話じゃありませんからね。
桜、好きでした。
特に伊藤くんとの会話は淡々としているのにどこか温かみがあって…。
桜の救いは、花の種を植えたことだと私は思っています。
(あれ?たしか植えてましたよね?うろ覚えでスミマセン…)
常に「奪い終わらせること」が自然であった彼にとって、新しい生命を「与え育てること」は大きな意味を持つのではないでしょうか。
ちょこんと咲いた花を見つめて「…花、咲いたよ」とじんわり呟いてそうです。
私は文庫派なのでまだコレ以外は『ラッシュライフ』しか読んでいません~。
が、『オーデュボン~』のどこか穏やかな空気とは一転してスピード感たっぷり!
伊藤くんの話もさりげな~く出てきて思わずニヤリとしてしまいましたよ!!
――と、つい長々と妄想まじりで語ってしまいました。
伊坂さんはどんどん話題作を出してくれるので次を読むのが楽しみですね♪
わっコメントまでしてくださって、ありがとうございます!
というか・・・。目からうろこなことが・・。桜と花。
確かに、彼は常に何かを破壊すること、奪うことばかりだったけど、自分の手で花を「生み出した」ことが、彼にとっての救いだったのかと、なるほどとうなずいてしまいました(言いたいことがまとまらず、文が意味不明ですね・;)
まんださん、すごいですね。。読みが深い。
あっ私も文庫派なので、とりあえず『ラッシュ~』と『陽気なギャング~』のみ購入してきました!
ラッシュ~は、実習始まえ、我慢できずにちびちび読んでたのですが、実習始まったら読む時間がなくて、三分の一くらいでストップしてます。。伊藤はまだのようです。。でも、ホントおもしろい!
オーデュ~本当によかったです。教えていただいた、まんださんに激しく感謝です!
「劇的」ではない。
内容だけ見ると、劇的だけど、スピード感を伴ったものではない
これは私もそう思いました。
自分のブログの感想にも書いたのですが、この物語は優午が仕掛けた歯車がゆっくりと回って行く様子を描いています。
優午が望んでいたものは、「劇的な何か」ではなく、ただ音楽を島に運んでくること。
だから、この物語にクライマックスの盛り上がりがなく、淡々と流れて行くのは必然なのかなぁと。
コメント&TBありがとうございます!
あっ。よかったです。
もしかすると、自分だけがこう感じててるのかと、ちょっと不安だったので同じ意見聞けてうれしいです。
なるほどー。「歯車」。
まさに!
カタカタカタと、ゆっくりと少しずつ動いていったのですね。
クライマックスも、とにかくゆっくり進みましたよね。速いのも好きですが、こういうゆっくりと動いていくのも楽しかったです。