☆GREEN HEART☆

漫画と本と国府津があれば生きていけるかもしれない「ことは」のブログ。
はじめましての方は「自己紹介」をどうぞ!

友桐夏さん『盤上の四重奏』読。

2006-03-29 | ■さ・た・な行の作家
積本消化?引越し?なにそれ。食べ物?

友桐夏さん『盤上の四重奏』とは
有名な進学塾に入学した17歳の都。彼女はこれまで『特別』な存在として、学校に通わず、閉鎖された環境で過ごしてきた―。生まれて初めてできた友人・璃花との話の中で、都は塾に『特別な生徒』がいるという噂を耳にする!自分の情報がすでにもれていることに危機感を覚えた都。そんなとき、塾の生徒の今日子と初音が言い争う現場にでくわして…!?四人の少女を取り巻く陰謀が動き出す。

おもしろかった・・!久しぶりのライトのベルです。
豪華な建物。
閉じられた空間の中に存在する「特別な存在」の生徒。
高級なティーカップや本物の絵画にまぎれた、「偽者」。
自分にとって必要な駒は誰なのか。

少女たちのおしゃべりやその底で見え隠れする思惑がもおもしろいのです。物語り全体に、様々なピースがちりばめられていて、それらがつなぎ合わされる瞬間、「はっ」とします。楽しい。
無駄に豪華な建物。「塾」という場にそぐわない、素敵なパーティーとジングス。
個性的な少女たち。謎の男。少女を助けてヒーローとなった教師。微笑みかける少年。黒い髪。黒い服・・・。
読みながら「これは(この人は)きっとこうなんだろうなぁ~」と思っていたのですが、どんどんずれていく・・。何重にも仕掛けがしてあったように思えます。そしてまんまと引っかかってしまって悔しい・・。

私の脳内イメージ
璃花→憂理。(物事をよく見ている&強そうなイメージ)
深哉→ヨハン。聖でも可。(全然違うじゃないか・・)
初音→「黒い紅茶」を探していた女の子(キャラは異なるが、ふわっとしたイメージで)
手元に『麦海~』がないから名前が・・;

まだ三作しか出てないということで・・。個人的に期待。
私の中のライトノベルのイメージからすると、これはちゃんとした本の色合いが強いと思いました(ちゃんとしたって書きましたが、ライトのベルがダメという意味ではないです;)
しかし。私が珍しく電車の中で読んだり、何回かに分けて読んだせいでしょうか。誰が誰で誰は誰なのか誰誰・・?要するに、人物把握がうまくできなかった・・。絶対、もっと理解できてたらよりいっそうおもしろいはず。+やはりこの作品の前に出た『白い花の舞い散る時間』を読んでからの方がよさそうかな。と思いました。
というわけで、もちろん『白い花の舞い散る時間』本日購入してきました(笑)