☆GREEN HEART☆

漫画と本と国府津があれば生きていけるかもしれない「ことは」のブログ。
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北森鴻さん『孔雀狂想曲』読破。

2006-03-23 | ■か行の作家
一回挫折した一冊。

北森鴻さん『孔雀狂想曲』とは
東京下北沢にある骨董品屋「雅蘭堂」
店主「越名集治」とお気楽女子高生アルバイト「安積」がいるこの店は、いつも開店休業状態。
それでもここは「骨董品店」
人々の想いをのせた「もの」たちが、今日も謎と事件を引き起こす・・。

全部で8つの骨董品を巡る事件を、店主「越名集治」が解決(?)していく話。
江戸切子、べトナムジッポー、九谷焼、根付けetc・・・
いちいち面倒そうな設定を各事件につけてるのに、読むのが苦にならないのが驚きでした。
ぱっと見、本当に面倒くさそうな話が多い。根付けにしろ鉱物標本の孔雀石にしろ九谷焼にしろ・・でも、それらについての説明が入るので知識も得られて一石二鳥?!
骨董品店ということで、競り市の雰囲気とか骨董を巡る裏事情とか・・。
物語り全体を独特の雰囲気が包んでいました。
短いし、あっさりと解決(?)するわりに、読了感も悪くないです。
一番すきなのは「根付け供養」

ちょっと言うなら、自分としてはキャラクターが弱かったような気も・。
最後まで安積の「顔」が浮かんできませんでした;
でも、解説にもあるように、この「安積」がいたこらこそおもしろかったところも、もちろんたくさんありました。だからこそ「安積」にもっと活躍してほしかったなぁ・・!と思います。

表紙と題名買いのため、ミステリーだとは知らず・・・。
作者すらみないで購入した一冊。(ありえない?)
というわけで、北森さんの本、初読みでしたが悪くない印象でした!
Next積本→川上弘美さん『おめでとう』しかし、早くも恩田本が読みたくなってきたので、どうなることやら・・・。