☆GREEN HEART☆

漫画と本と国府津があれば生きていけるかもしれない「ことは」のブログ。
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宮部みゆきさん『淋しい狩人』読破。

2006-03-09 | ■は・ま・や行の作家
宮部みゆきさん『淋しい狩人』とは
イワさんは、小さな古書店の店主。
孫の稔と共に、今日も本屋に人が来るの待っている。
人の出入りもまずまず、売れ行きもまずまず。
しかし、本、特に古書ともなれば、いわくつきの物も・・・。
もちろん本屋にやってくるのは、なにやら事情を抱えた人物たち。
今日も本を巡って、知らず知らずのうちに、事件に巻き込まれていくイワさんだった。

6つのお話が収録されてます。
話の内容自体は、暗かったりひどい人間が出てきたりするのに、読了後は、「あたたかい」「ほのぼの」とほくほくした印象を受けます。不思議。

・電車で拾った本に挟まっていた名刺をたよりに本の持ち主のところへ出向く話。
・なんの特徴もない平凡な人生を歩んで死んだと思った父の部屋から現れた、数百冊の同じ本と出所不明のお金。
・結婚式の引き出物の小説の表紙に書かれた、「歯と爪」の文字。
・作者死亡で未完の推理小説の通りに殺人を犯し始めた人間の話。
すべてが本をめぐる話、ということで、本好きにはたまらない設定です。

なんといっても、おじいちゃんと孫の掛け合いがおもしろい。ほのぼのします。
でも、もっと孫にも出番がほしかったな。
今のところ、宮部作品の中では一番好きな一冊です。
ただ、孫が結構好きだったのでラストあたりのお話はちょっとどうでしょう・・。
別にそういう話をいれなくても・・?
さて、なんというかまぁ続々と宮部さんのを読んでるのがバレバレです。
現在読んでるのは『震える岩―霊験お初捕物控』『レベル7』
迷うのは『模倣犯』長い・・・。買ったら結構お金かかりそうだし。。
宮部さんの本の良いところは、「どこでも手に入る」です(笑)人気ある人だから、読みたいと思った本が絶対本屋にある!逆に昔、恩田さんの本とか探すのに苦労したけど、その探し回ってるという時間が、結構好き。
そんな私はアマゾンなどを利用しない派です。本屋での運命的な出会いというが好きです。単に時代についていけないというわけではないハズです。たぶん。ハズ。