道成寺 和歌山県日高郡日高川町鐘巻1738
(701年)、文武天皇の勅願により、義淵僧正を開山として、紀大臣道成なる者が建立したという。別の伝承では、文武天皇の夫人・聖武天皇の母にあたる藤原宮子の願いにより文武天皇が創建したともいう(この伝承では宮子は紀伊国の海女であったとする)。宮子姫伝説--「海人と天皇」梅原猛・中巻 page21
これらの伝承をそのまま信じるわけにはいかないが、本寺境内の発掘調査の結果、古代の伽藍跡が検出されており、出土した瓦の年代から8世紀初頭には寺院が存在したことは確実視されている。1985年に着手した、本堂解体修理の際に発見された千手観音像も奈良時代にさかのぼる作品である
本堂
千手観世音菩薩・本尊国宝
本堂回廊の掛け軸 右端が宮子姫
道成寺抄
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