一日の夢には奈朝が人工火星人が送り込んだウイルスに苦しんでいる姿が映っていた。
人工火星人――
地球人類は発展を続け、人工的に宇宙人を作り出せないかという研究もするようになっていた。
他の星で人間が暮らせる環境を作り出し、やがて、地球人の一部も移住する。
それが、人工宇宙人計画だった。
その第一弾として、地球とそう離れていない星、火星に適合した宇宙人、いわゆる人工火星人を生み出すという計画が立案された。
立て前は人類の進歩の為とされていたが、人工火星人達はその実、モルモットの様に扱われていた。
やがて、彼らの我慢の限界を突破し、地球に反旗を翻した。
人工火星人達は地球の技術を盗み取り、地球に戦争を仕掛けて来ていた。
彼らに対し、人類は千倍以上の戦力を持つため、今は嫌がらせレベルでしかない。
だが、いつかは人工火星人に戦力で追い抜かれる時が来るのではという懸念材料を抱えていた。
続く。
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