「じ、実はぁ……」
「あ、あの……」
先日両思いだとわかり、どちらかの告白まで秒読み段階にまで入っていた二人にとって、それぞれが話そうとしている内容は、どちらも現実味のない全く嘘くさい与太話でしかなかった。
せっかく上手くいきかけているのに、その話をしたら全部ぶち壊しになってしまうような気がして話せなかった。
実際には、二人とも大富豪家の花嫁選びの話なので、同じ事を思っているのだが、お互いがお互いを失うのが怖くて言い出せなかった。
「あ、あの……」
先日両思いだとわかり、どちらかの告白まで秒読み段階にまで入っていた二人にとって、それぞれが話そうとしている内容は、どちらも現実味のない全く嘘くさい与太話でしかなかった。
せっかく上手くいきかけているのに、その話をしたら全部ぶち壊しになってしまうような気がして話せなかった。
実際には、二人とも大富豪家の花嫁選びの話なので、同じ事を思っているのだが、お互いがお互いを失うのが怖くて言い出せなかった。