ゴリラとは言い過ぎかも知れないが、どう見ても類人猿にしか見えない奥さん。
四人の息子はどよめいた。
「一番強かったら、例え、ゴリラだろうが、エイリアンだろうが、ロボットだろうが、恐竜だろうが、おかまちゃんだろうが、ミジンコだろうが、結婚しなくてはならない。それが大富豪家の掟だ」
「そんな、無茶苦茶なぁ~」×4
息だけはぴったりな息子達だった。
「お前達は二百万の嫁の中から好きな女性を選べ。何人でもかまわん。選んだ女性の中の誰かが一番強かったら、その女性を相手に選んでいた者が大富豪家の家長となる。良いな?」
「嫌です」×4
「黙れ。これは決まった事だ。はい、解散、各自、自分の許嫁を確保しておくように」
「俺は嫌だ」
長助が叫ぶ。
続く。