<中国ブログ>中国サイコウ 元/上海駐在日本人が綴る日中経済の状況など

中国駐在時代の経験・知識をもとに、
最高(サイコウ)の日中関係の再構築を目指し、
日本と中国を再考(サイコウ)する

地下鉄構内の広告にみる中国経済の異変・・・?

2012-11-21 | 中国経済

少しブログ更新が疎かになってしまいました。
しかも、本日からしばらく日本(北九州)です。

今回は、街角ウォッチングから考える中国経済の状況。
以前、記事で取り上げたとおり、上海の地下鉄構内は広告天国。
どの駅に行っても、びっしりと広告が並んでいますからね。

とはいえ、9月の尖閣国有化発表以来、中国国内での日本への風当たりが強まる中、観光業界の会議でちょっとだけ明るい話題として、以下の広告が人民広場駅に予定どおり掲示されているとの話が披露された。



たしかに、日中関係、最悪の状況ですからね。
しかも、人民広場と言えば、1号線、2号線、10号線という3路線が乗り入れる市内最大級の駅なので、観光関係者がほっと胸をなでおろした気持ち、察するに余りある。

一方で、筆者は最近、地下鉄を利用していて、別の事情もあるのでは・・・と考えるようになった。

それは、最近、明らかに地下鉄構内の広告が減っているということ。

例えば、駅のホームへと続く階段・エスカレータは、乗降客が必ず目にするスポットのため、どの駅でも広告が途切れることがなかったように思うが・・・



最近は、広告が埋まらず、広告会社が広告を呼び掛ける画像を掲示するケースが見受けられる。

こうした花形のエリアですら、こんな状況なので、駅のホームは推して知るべし。





至るところが、広告会社による穴埋め用の広告。
しかも、最近はどんどん図面のパターンが増えてきているような。。。
ひとつの絵柄じゃあ、広告が埋まらなかったのがバレバレになっちゃいますからね。


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変わったところでは・・・



地下鉄自身の広告なども。
コレ、ずっと変わっていませんからね。

もっとも、コレなんかはまだマシなほうで・・・



10月に開催されたテニスのロレックス杯の広告がまだ掲示されていたり。。。

で、似たような現象として・・・



中国ではお馴染みの無料クーポン発行コーナー。
最近は、閉鎖の憂き目に遭っているところが。
コレもスマホの普及で、今後はちょっと厳しいかも。。。

地下鉄駅構内の広告、フランス系STドコーという会社が全て取り仕切っているようです。
このグループ、実は日本国内でもお馴染みで、バス停の風よけ代わりに広告が掲載されている街があると思いますが、コレ、ほとんど当該グループです。
広告業界もグローバル化の波にさらされているのであります。。。


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そんな中、日系企業は結構頑張って、駅構内に広告を展開してます。
例えば、先ほど取り上げた人民広場駅。





ずっとシチズンの広告が展開されています。
ワタシ、毎日地下鉄を利用していますので、ある意味、金城武の顔、見飽きてしまったのですが。。。

そして、最近、大々的に広告を展開しているのは・・・





象印です。



地下鉄駅構内のほとんどが同社の広告だったりしますから、凄い規模です。

もっとも、ここからは推測ですが、業界全体がこんな状況なので、以前よりクライアントに対して良い条件が提示されているのでは・・・と思います。
でないと、絶対こんなに大々的に展開できませんから。。。

ただ、やっぱり国内大手企業の広告はめっきり減ってしまっている。
ここも推測ですが、景気低迷の影響で広告費が以前ほど潤沢にない、広大な中国消費市場を考慮すると、ネット上の広告に注力したほうが得策、といった事情が見え隠れするような。。。

中国のGDP、思ったほど悪くない数値ですが、そもそもデータ自体がアテにならないとの噂も以前からある。
筆者の見立てが杞憂であればよいのだが、1年前を比べると明らかに消費市場が落ち着きを見せているというのは、現地駐在の間の共通認識となりつつある。

尖閣問題の影響が残る日本企業にとって、「泣きっ面に蜂」とならないことを祈るばかりだ。

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