中学3年の5月、夕食時に進路の話に。
当然ながら、1学期が終わって帰国して地元の中学を受験するのか、中国に残って現地の高校に進学するのか、そろそろ決断しないといけない。
前述のとおり、帰国したとしても、頑張れば2~3番手の学校に合格できるかも・・・といったレベルで、1番の進学校は望むべくもないといった学力。
もうちょっと自分で頑張ってくれよ、、、と言っても、時すでに遅し。。。
で、前回記事の中学校長の「せっかくだったら、ウチの学校に入学したら?」とのお誘いを披露したところ・・・
嫁は「いや、中国語できないんだから、授業受けるとか無理でしょ?」と。
うん、常識で考えると、たしかにそのとおりです、ハイ。
仮に入学したとしても、日本人は独りなんで、特別扱いとかナシ。
加えて、社会の授業で共産主義教育とか反日教育とか受けるんでは・・・との懸念も。
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折しも、時は2011年。
2008年の北京五輪に続き、前年に上海万博を成功裡に開催し、ついに「中国の時代が到来」と日本のメディアで連日のように報じられていた頃。
データの面でも、GDPで中国が日本を抜いて世界第二位になるという時期で、日本企業がこぞって中国市場を目指していた頃でもあります。
それだけに、「将来を考えたら、日本に戻るよりも本人にとってプラスかも?」と頭では思うものの、
「いやいや、成績も人並みだし、中国語もロクに出来ないんだから、いきなり現地校なんて現実的ではない」という気持ちも強く・・・(当たり前ですよね)、堂々巡りですね。
ただ、仕事上の付き合いもあるので、せっかくのお誘いだから家族で見学には行こうという話になり、翌週に中国人スタッフ同行のもと、学校を訪問。
そこでの嫁と息子の反応は・・・
端的に言うと、目からウロコ、百聞は一見に如かず、でしたね。
まず、この学校、スゴく清潔感があるんです。
とりわけ学生寮は、寮生の教育が行き届いていて、例えばコップに立てた歯ブラシの向きはコッチとか、掛布団のたたみ方はこうとか、細かく決まっていたんです。
で、4人部屋ごとに点数が付けられる仕組みになっているので、もう片付けしないワケにはいきませんよね。
授業の内容についても説明を受け、英語教育にも力を入れていることが伝わってきた。
ちなみに、この学校、中学部は結構レベルが高いようで、成績上位の生徒は上海トップクラスの学校に進学する子もいるとのこと。
中国、日本よりも受験戦争が厳しいですからね。
特に上海は、中学生の学力が世界一なので。。。
そんなこともあり、仮に息子が転入するとしても、いきなり中学3年生では教員も他の生徒も余裕がないということで、中学2年に学年を落とすことになる、との提案。
まあ、コチラも偉そうなことも言えないので、その条件で検討することに。
内心、いきなり中学浪人みたいになっちゃうなぁ・・・と考えつつ、帰路に。
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で、筆者から息子に一言。
「ここでどうしたいかは、自分の人生を左右することになるから、後悔しないように自分で決めること。客観的にみると、日本に帰国すれば不自由もなく普通の高校生活が送れるが、中国での生活が自分の人生に影響を与えることは少ないだろう。対して、いまの中国の発展ぶりと将来予測を考えると、中国の現地校に入って死に物狂いで頑張りきれれば、野球で言うところの逆転満塁ホームランになるかもな」と。
すると、息子が少し考えて・・・
「それもいいかもね。中国、キライじゃないし」と。
え、マジで、、、ホントに行くの?
てか、帰国して受験勉強するのも大変だけど、中国語で全部の授業受けるほうが百倍大変だと思うんだけど・・・(偉そうに言ったものの、オレだったらゼッタイ帰国するよ)。もしかして、夏休みに受験勉強しなくていいからハッピーとか思ってるんでは、と疑心暗鬼になったり。。。
でも、息子が自分で決めたことなんで、最終的には尊重しようということに。
そのかわり、夏休みにしっかり現地校に入る準備をするようにとキツくお達しをして・・・
次回に続く
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