約1週間ぶりのブログ更新。
相変わらずバタバタしております。
ホント、毎日更新したいと思ってるんですけどねぇ。。。
さて、今回は昨日のWBC中国戦からの考察。
ご承知のとおり、日本は中国を5-2で下し、1次予選突破をほぼ確実なものとした。
ただ、正直なところ、中国のプロ野球のレベルを知っている日本人は少ないのではないだろうか・・・?
筆者は、中国でも少しだけ草野球に関わっていたことがあるので、その辺りの経験も踏まえつつ、中国のスポーツ教育事情をレポートしていきたい(いつもながら私見もかなり含まれますので、その点は予めご了承のほど)。
まず、中国における野球の位置づけ。
予想以上に相当低いです@@@
一応、プロ野球リーグなるものが存在しますが、日本で言うところのプロ野球選手は皆無ですね。
イメージ的に言うと、社会人野球といったところか・・・と。
実際、上海で試合が行われるグラウンドは、上海交通大学のグラウンドで、ここは上海日本人野球連盟(当然アマチュア)が週末に試合を行う会場のひとつ。
大学のグラウンドなので、観客席と呼べるほどの席はなく、日本の地方球状よりもお粗末な感じ。
しかも、他にまともに野球ができるグラウンドも数えるほどしか存在しない。
上海のような大都市ですら、このような状況なので、他都市は推して知るべし・・・である。
このようなチームに前半かなり苦しめられたというのは、結構痛いですね。
ま、勝てばいいという考え方もありますが。
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では、そもそも野球が普及しないのは何故なのか・・・?
東アジア全体を見渡すと、韓国、台湾を筆頭に野球の存在感は高いように思える。
ましてや、台湾は元々中国だったので、国民性という観点からすると、同じような位置づけでもおかしくないように感じられる。
ただ、現中国には「野球」のプライオリティが上がらない社会的要因が内在していると筆者は感じている。
その端的な理由は、まさに野球が団体競技であるということ。
ロンドン五輪のメダル獲得数を見ても分かるとおり、中国は金メダル獲得数、総メダル獲得数でともに世界第二位。米国と激しく競り合っている。
しかし、その内訳を見ていくと興味深い結論に達することが出来る。
それは、個人競技の突出した多さである。
名目上、「団体」という競技名でメダルをいくつか獲得しているが、その大部分が体操や卓球といった個人競技の積み重ねで勝敗が決するものが多く、純粋な意味での団体メダルは「シンクロ団体」のみといった感じ。
これが良いとか悪いとかではなく、これが中国におけるトップアスリート育成の現状なのである。
どういうことかと言うと、アスリートを育成するには時間もお金も必要なので、投資する側である親、学校といったほうには投資リスクがのしかかってくる。
もし自分の子どもが金メダルを獲得できれば、国民的英雄となれることは勿論のこと、テレビCMへの起用や将来の指導者就任など、あらゆる特典が舞い込んでくることになる。
これは、日本でも同じような傾向にあると思うが、中国ではそのレベルがハンパないのである。
しかも、中国はご承知のとおり「一人っ子政策」の真っ只中。
投資する親にとっては、失敗は許されないのである。
こう考えると、自分の子どもの能力が高ければ高いほど、よりリスクの少ない個人競技へと関心が向かうのは想像に難くない。
競技を行う人数が5名、6名、9名、11名と増えるにつれ、他者の調子等に左右される確率が高くなっていくからである。
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最近、女子テニス界でも李那というトップ選手が現れたが、これも中国社会を表す鏡のひとつと言っていい。
中国では都市化の進展によって、また上述する団体競技不人気のため、大きなグラウンドというものがあまり存在しない。
したがって、テニスや卓球、バドミントンといった面積をあまり必要としない競技が好まれる傾向にあるようだ。
加えて、最近の経済発展を背景にゴルフ人気も急上昇している中国だが、五輪種目に加えられたことで、ゴルフ教育熱が加熱中との話も聞こえてくる。
中国人、お金の匂いには敏感ですから。。。
中国には体育学校という「アスリート教育」を目的とした教育組織が存在する。
日本でも体育大学があるが、これを中学生レベルから行っているというイメージなので、中国勢が上位を占める種目では、広い中国全土から選りすぐられた選手たちが凌ぎを削ることになるので、そりゃあ金メダルの数も増えるというもの。
ホント、こういった面では凄いの一言。
筆者は、団体競技を純粋に楽しむっていうのも重要だと思うんですよね、特に青少年という時期には。
スポーツを通してしか学べないことも結構多いですし。
でも、一般の学生たちは日本以上に激しい受験戦争に身を置いているので、そんなこと言ってられないんですね。
中国でそれなりに根付いていたプロサッカーも、近年は八百長問題の真っ只中。
W杯出場など、当分は見込めない状況にある。
国としての経済発展とともに、中国にプロスポーツがどの程度発展していくのか、これからも注目していきたいと思う。
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台湾ってもともとは日本ではなかったですか?まちがってたらごめんなさい。