Winnicottの言う
「本当の自己」と「偽りの自己」について
ウィニコットWinnicott(1896年4月7日 - 1971年1月28日)は、
イギリスの小児科医、精神科医、精神分析家。
特に対象関係論の領域で広く知られている。
ウィニコットは本当の自己と偽りの自己、移行対象、独りでいられる能力などのアイディアで知られている。
ウィニコットの言う「偽りの自己」は、
「本当の自己」を生き延びさせ、
どこかの時点で環境と出会うことを橋渡しするために存在している。
「本当の自己」は、自発的な身振りにあり、それが環境としての母親(主な養育者)に無視され、
あるいは環境の側の要求に従うようにせまられたとき、
「偽りの自己」が生まれることになる。
そうして「本当の自己」は環境から保護され、
自己の内部において保存され、
やがて自発的な身振りがどのようなものであったのかさえ忘れられた時に「本当の自己」は外界とのつながりを無くし、
そこに空虚感が生まれる。
「偽りの自己」は人格の中心に位置するかのように体験される。
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私なりの解釈はこうです。
例えば、私が40歳でうつ病になったとします。
私は今まで自分がやりたいことをやっていきたいように生きてきたと思っていました。
ところが仕事がうまくいかず人間関係がうまくいかず
燃え尽きたようにやる気がなくなって鬱っぽくなっていきました。
夜もなかなか眠れず朝も起きられないような食欲もないような状態です。
カウンセラーの本を訪ね子供の頃からの話をしていると
自分は価値のない人間だから親の役に立たなければいけないと思っていたことを自覚します。
これまではほとんど無意識にそれをやってきたのです。
「偽りの事故」が「本当の自己」を守っていた。
カウンセラーの本を訪ね子供の頃からの話をしていると
自分は価値のない人間だから親の役にたたなければいけないと思っていたことを自覚します。
これまではほとんど無意識にそれをやってきたのです。
「偽りの自己」が「本当の自己」を守っていた。
「本当の自己」は、誰かのため、人のためではなく
自由に自分が好きなことをしたかったんだ。
そんなことに気がついたときに、「偽りの自己」に気がつくのである。