ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

メリークリスマス!

2016年12月25日 | こころ
何が大切か…

目に見えるもの、見えないもの。

あの星の王子様が出版される前に

「目に見えないものが大切だ」と、

新聞の社説に書いた人がいます。


「サンタクロースっているんでしょうか?」


編集者さま: 私は8歳です。

私の何人かの友だちはサンタクロースはいないと言います。

パパは「サン新聞が言うことならそのとおりだ」と言います。

どうか私に本当のことを教えてください; サンタクロースはいるのでしょうか?


ヴァージジニア・オハンロン
 


同名のタイトルの新聞の有名な社説が載っています。

当時8歳のヴァージニア・オハンロンが
ニューヨーク・サン編集部に

「サンタクロースはいるのですか」

という内容の手紙を送りました。


ヴァージニアの友だちは、サンタクロースはいないと言うので
父親に尋ねたそうです。

父親は新聞社に手紙を出したらと勧めて書かれた手紙に答えて書かれたそうです。

当時、ニューヨーク・サンの論説委員であったフランシス・チャーチは、

上司から、この質問についての社説を書くように頼まれ、

初めは当惑しながらも1日で手紙についての社説を書き上げました。

「Is there a Santa Claus?」

という題名で、投書してくれたことに対するお礼と

ヴァージニア・オハンロンからの手紙の内容を載せた後に、

「VIRGINIA, your little friends are wrong.
(ヴァージニア、あなたの友達は間違っています)」
の書き出しで始まります。


「Yes, Virginia, there is a Santa Claus.
(そうです、ヴァージニア、サンタクロースはいるのです)」
と。

そして、サンタクロースがいないことは、ヴァージニアがいないことと同じくらい寂しいことだと。

目に見えるものしか信じない悲しさと、
目に見えないものの確かさ、
不変さ、そしてそれを信じることの素晴らしさを説いています。

サンタクロースの存在を支持するこの社説は

新聞のトップ記事に載り、大きな反響を呼び

毎年この社説を1949年まで毎年
クリスマスがくる度に掲載しました。

その後、この話は社説が掲載されてから
100年以上を経た今でも、
クリスマスが近づくと世界中で語り継がれるものとなっています。

絵本にもなって日本語にも訳されています。

「サンタクロースっているんでしょうか?」

ニューヨーク・サン新聞「社説」,東 逸子,中村 妙子訳

偕成社 より抜粋 840円
コメント (1)
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