「いっぽ」のつぶやき

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普及せぬ衛生的トイレ

2008-08-30 23:46:47 | 環境問題
世界保健機関(WHO)とユニセフがまとめた衛生設備の現状に関する報告書です。

世界で25億人が衛生的なトイレを使えず、うち12億人は野外で用を足しているというのです。
発展途上国では、不十分な衛生設備を原因とする感染症により、多くの子どもの命が奪われている、と指摘しています。

2006年に衛生的なトイレを継続的に利用できている人は、世界全体の62%。
利用できない人は、全人口の18%に当たる12億人は野外で用を足すことを迫られているのです。

インドやパキスタンなの南アジアでは特に状況が深刻で、全人口の半数近い48%が野外で用を足しているとされています。
他にもサハラ砂漠以南のアフリカなどの途上国を中心に普及が進んでいません。

WHOによると、衛生分野の目標達成によって得られる利益は、医療費の削減や労働生産性の向上などで年間844億ドルと巨額に達する一方、「実現に必要な費用はこの8分の1程度しかない」というのです。

不衛生なトイレとは、
浄化槽や洗浄設備などがなく、人が日常生活の中で排泄物や汚水に接触する恐れがあるトイレのこと。
下痢やコレラ、チフス、肝炎などの感染症のまん延につながり、発展途上国で乳幼児死亡率が高い原因の一つとされています。
国連は2008年を啓発のための「国際衛生年」に指定し、衛生的なトイレの普及策の推進を呼びかけています。

トイレが普及することで、多くの子どもたちの命が助かるのです。
先進国が力を合わせて協力してほしいですね。

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