「いっぽ」のつぶやき

健康に福祉にボランティアにと、自分らしい人生を過ごすために、一歩ずつ歩んでいる「いっぽ」のつぶやきです。

沖縄旅行

2008-01-30 10:07:26 | 日記
27日日曜日から2泊3日で沖縄ツアーに行ってきました。
初めての沖縄です。
熊本空港を12時過ぎに出て、1時間半で沖縄に到着。
熊本では気温9℃でしたが、南国沖縄は19℃です。
那覇空港で鹿児島からの参加者といっしょになり、総勢44名でバスはほぼ満席でした。

最初に首里城に着き、ガイドさんの説明を聞きながらの見学です。
ちょうど花祭りが始まったばかりで、観光客がいっぱいです。
建物は沖縄戦で集中砲火をうけ、壊滅状態になったものを再建しているので、特に書院部分などは新築の家と言った感じでした。

次は、極東最大の米軍基地嘉手納基地を望みました。
以前は安保の丘というところから見ていたといわれるので、小高い丘をイメージしていたのですが、基地が見える高さまで階段を作ってあるだけのものでした。
今は、道の反対側に道の駅ができ、そこの4階から眺めることができます。
かまぼこ型のシェルターが何基も並んでいるんですが、一基4億円もし、その資金を日本が出したと聞いてびっくりです。
その横に並んでいる格納庫は一基3千万円でこちらはアメリカが払ったそうです。
日曜日だったので、飛行機の発着もなく基地は静かなものでした。

最初の夜は名護のホテルでしたが、海に面した13階建てのホテルで11階の部屋でした。
ベランダからの眺めは最高で、真下にはプライベートビーチがあり、エメラルドブルーの海の色に感動しました。
その中に黒い塊りがあり、なんだろうと思っていたら、その塊りが形を変えながら移動しています。
小魚が集まっているものだったようです。
夕食はバイキング形式で、ゴーヤチャンプルや豚足、ソーキそばなど郷土料理が並び、沖縄のおいしいものを堪能して、大満足でした。

2日目は、8時にホテルを出て、まずは古宇利島です。
3年前、1300mの橋がかかって、バスで行けるようになったそうで、一周4kmの島を一回りしました。
ここは昔からのしきたりや年間16もの祭りが残っていて、民俗学者や祭りの研究をしている人たちがよく訪れるそうです。
祈りの祠もあちこちにあり、安産祈願に使われるところは、紀子さまが懐妊されたとき、秋篠宮さまもお参りされたそうです。

つぎに一番楽しみにしていた沖縄海洋博公園で美ら海水族館です。
公園内は、ベゴニア、パンジー、インパチェンス、サルビアなどで作り上げた、大きなマンタやカメ、ヤンバルクイナなどがあり、とてもきれいでした。やはり、こちらに比べて、花も大きいし、色が鮮やかですね。
正味1時間しか時間がないので、慌しい見学となりましたが、大きなジンベエザメやマンタの優雅に泳ぐ姿を見ることができました。
後で娘からのメールで気がついたのでが、マナティー館が別にあったんですね。
見損なったので、この次に行ったときの楽しみにしたいと思います。

次はタンカン狩りでしたが、小雨が降っていて、斜面になっているみかん畑は危険ということで、試食だけでした。
普通のおうちの庭先にテントを張ったようなところで、タンカンも無農薬で育てているらしく、ごつごつして見かけが悪いものでした。
たまたまかもしれませんが、私が食べたのはすっぱかったです。
それより、家の周りにある花が色鮮やかで巨大なのに驚かされました。

昼食は沖縄フルーツランドです。食事の後、園内の植物園を見学し、あとはお土産を買う時間です。
お土産は最低限しか買わないことにしているのですが、こういうところは試食ができるのがいいですね。
パイナップルも食べ放題でしたが、色がうすく、ちょっと酸味が強い感じでしたが、おいしかったです。

食事の後は、オリオンビール工場見学です。
ビールができるまでの工程を見せてもらいましたが、実際には機械が動いていなくて、大きなタンクなどを見て、説明をうけました。
そのあとは試飲会です。
主人は飲めないので、ソフトドリンクでしたが、私は生ビールをいただきました。
めったに飲まないので、味の違いはわかりませんでしたが、ツアーのメンバーの中には一箱まとめて買っていた人もいました。

ビールを飲んだ後は、お菓子御殿というところです。
中では紅芋タルトの製造工程が見えるようになっていて、こちらもメインはお土産です。
みなさん、本当によく買ってますね。

その後、やっと沖縄の海らしいところ、万座毛に向かいました。
断崖絶壁で、波の浸食をうけた像の鼻のような岩が面白いですね。
万座ビーチホテルをバックに?記念撮影です。
このホテル、娘が職場の慰安旅行で泊まったところなんですよ。
帰り際、少しはなれたところで、民族衣装をつけた二人の娘さんがいて、一人300円で写真を撮りますよ、と言っています。
私たちのカメラを渡して撮ってもらうだけなので、え~と思ったんですが、主人が600円払って撮ってもらいました。
何枚でもいいですよ、と言って、二人の写真のほかに、一人ずつの写真も撮ってくれました。
シャッターを押すだけなので、これって、いい商売ですよね。

この日最後の見学地は、座喜味城跡見学でした。
ここも世界遺産群のひとつだそうですが、建物はなく、石垣と礎石だけが残っています。
石垣の城壁に登ると東シナ海が見えるのですが、沖縄戦のときは、ここからも米軍が上陸したのかな、と思うと複雑です。

2日目のホテルは、那覇市内にあり、夕食時には沖縄舞踊を見ることができました。
その間、宴会場を回って、別の民族衣装を身につけた女性がレイをかけてくれて一緒に写真を撮ってくれます。
あとで売るんだろうな、とは思ったのですが、翌朝、一枚千円で販売していたのには驚きました。
せめて、500円だろう、と突っ込みたくなります。

3日目、朝ごはんを食べているとき、外はどしゃ降りでした。
この日はグラスボートやたくさん歩くところがあると聞いていたので、どうなるかと思っていたのですが、9時ごろグラスボート乗り場に着いたころは雨が上がっていました。
10名ずつに分かれて、小さな船に乗り、沖へでます。
しばらくして船が泊まると、グラスボートの下に、たくさんの魚が集まってきました。船頭さんがエサを与えているようです。
転々と場所を代えながら行くのですが、船が止まると同時に集まってきます。
毎回のことなので、魚たちも覚えているのでしょうね。
しばらくいくと、テーブルサンゴが群生しているところがあり、きれいな熱帯魚が泳いでいます。
浅いところ、深いところの差が激しく、船底がつきそうなところがあるかと思えば、まさに海溝といった濃いブルーのところもあり、吸い込まれそうです。
サンゴや熱帯魚は、五島列島や天草で見たときの方がカラフルな感じだったんですが、限られた部分だったからなのでしょうね。

次の平和祈念公園についたときは雨が止むどころか、青空になっていました。
今回は、熊本と鹿児島、それぞれの記念碑までいって、参拝したのですが、両方とも一番奥にあり、かなりの距離を歩くことになりました。
年配の方たちは、記念碑に刻まれた身内や知人の名前を探して確認されていました。
その後、平和の礎では、沖縄戦で亡くなった方たち、24万人余りの名前が刻まれた石碑がありました。
その半分は沖縄の方たちです。

ひめゆりの塔では、亡くなった女学生の写真が展示されていて、外科病棟として使われていた洞窟の一部が再現されていましたが、こんな穴の中の暗いところで戦火におびえながら、治療に当たっていたのかと思うと、胸が締め付けられます。
ちょうど私の母と同年齢の方たちです。
多くの沖縄の人々の犠牲の上に、この平和な日本があることを忘れてはならないと痛感しました。

最後は、ガラス工房で実際にガラス製品を作っているところを見学しました。
琉球ガラスは、戦後、アメリカ兵が使ったコーラやビールの空き瓶を溶かして作るようになったそうで、不純物が多く、気泡が入ったり、分厚くなったりと、二流品としか扱われなかったのだそうですが、それを逆手に取り、より多くの泡をいれたり、いろんな色を取り入れて、今日のすばらしい作品に仕上げていったということです。

すべての行程が終わり、那覇空港に着いたのは、出発2時間以上も前でした。
もっとゆっくり出来たのに、と思うのですが、ツアーというのは何が起こるかわからないので、余裕をもってあるんでしょうね。
今は沖縄では花祭りや桜まつりが行なわれていて、観光客でどこもごった返していましたが、人数が多く、バスの乗り降りの回数も多かった割には、みなさん時間厳守で、スムーズに移動できました。
団体行動は、時間制限があり、ゆっくり見ることはできませんが、短い日程の中で、いろんなところを無駄なく見ることができますし、ガイドさんの解説を聞くことができるので、勉強になります。
今回のガイドさんは、沖縄美人のかわいい方で、丁寧でわかり易く説明してくれて、とてもよかったです。
待ち時間にもブツブツと練習していたみたいで、主人が感心していました。

飛行機では、沖縄上空では下が見えていたのですが、すぐに厚い雲の上に出たので、まったく見えません。
やっと見え出したときは、天草上空だったようで、島がたくさん見えました。
宇土半島から空港に向かう途中では、ツアー仲間の人たちが、あれはうちのビニールハウスかもしれん、と盛り上がっていました。
熊本は気温7℃と、これまでの暖かさになれた身体にはひと際寒く感じられます。
今回の沖縄旅行は、南国のきれいな花と海、それと対照的な悲惨な歴史の両方を体験できて、とても有意義な旅でした。
コメント (2)
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