以前、ブログにも書いたのですが、
「われに短歌ありき…」(2007年1月29日の記事)
(あやまちを犯した自分の人生を振り返り、死刑に処せられるまでの、残りわずかな命をひたすら短歌に込め、老歌人 窪田空穂との心のやり取りの中で、贖罪の心を引き出していったある死刑囚のドキュメンタリー番組でした)
その中で、やはり何と言っても「窪田 空穂(うつぼ)」の存在が光ります。
高名な歌人ですが、自分よりはるかに若い死刑囚を温かく諭していきます。
犯罪は許せませんが、心に染みる内容でした。
「われに短歌あり~ある死刑囚と…」
…話はガラッと変わり。
「空」は“ウツ”とも読むんですね。
だから、自分のハンドルネームの「ウツ子」も、
そんなに悪くないなぁ…と思えてきました。
「空っぽ」こそ役に立つ
遊園地の
大きな観覧車を想像してくれたまえ。
沢山のスポークが
輪の中心の轂(こしき)から出ているが
この中心の轂は空っぽだ。だからそれは
数々のスポークを受け止め、
大きな観覧車を動かす軸になっている。
粘土をこねくって
一つの器を造るんだが
器はかならず
中がくられて空(うつろ)になっている。
この空の部分があって
はじめて器は役に立つ。
中がつまっていたら
なんの役にもたちゃしない。
同じように、
どの家にも部屋があって
その部屋は、うつろな空間だ。
もし部屋が空でなくて
ぎっしりつまっていたら
まるっきり使いものにならん。
うつろで空いていること、
それが家の有用性なのだ。
これで分かるように
私たちは
物が役立つと思うけれど
じつは物の内側の
何もない虚のスペースこそ、
本当に役に立っているのだ。
タオ(道) 老子 (加島祥造さんによる…)
「われに短歌ありき…」(2007年1月29日の記事)
(あやまちを犯した自分の人生を振り返り、死刑に処せられるまでの、残りわずかな命をひたすら短歌に込め、老歌人 窪田空穂との心のやり取りの中で、贖罪の心を引き出していったある死刑囚のドキュメンタリー番組でした)
その中で、やはり何と言っても「窪田 空穂(うつぼ)」の存在が光ります。
高名な歌人ですが、自分よりはるかに若い死刑囚を温かく諭していきます。
犯罪は許せませんが、心に染みる内容でした。
「われに短歌あり~ある死刑囚と…」
…話はガラッと変わり。
「空」は“ウツ”とも読むんですね。
だから、自分のハンドルネームの「ウツ子」も、
そんなに悪くないなぁ…と思えてきました。
「空っぽ」こそ役に立つ
遊園地の
大きな観覧車を想像してくれたまえ。
沢山のスポークが
輪の中心の轂(こしき)から出ているが
この中心の轂は空っぽだ。だからそれは
数々のスポークを受け止め、
大きな観覧車を動かす軸になっている。
粘土をこねくって
一つの器を造るんだが
器はかならず
中がくられて空(うつろ)になっている。
この空の部分があって
はじめて器は役に立つ。
中がつまっていたら
なんの役にもたちゃしない。
同じように、
どの家にも部屋があって
その部屋は、うつろな空間だ。
もし部屋が空でなくて
ぎっしりつまっていたら
まるっきり使いものにならん。
うつろで空いていること、
それが家の有用性なのだ。
これで分かるように
私たちは
物が役立つと思うけれど
じつは物の内側の
何もない虚のスペースこそ、
本当に役に立っているのだ。
タオ(道) 老子 (加島祥造さんによる…)