愛をさがす毎日

ADHD・アスペルガー・離人症・うつ病な私の自己満足ブログ

夏休みの思い出

2007-08-03 09:12:43 | 人生
 小学校の時の思い出なんですが、
 私は学校が大嫌いで、勉強も訳わかんなくて馬鹿だったんです。

 そんな私にとって、夏休みは快適だったか?
 と言うと、決してそうでもなくて…
 ラジオ体操とか、夏休みのプールとか嫌で嫌で、
 一回も行きませんでした。
 
 休みが続くと、ますます学校に行きたくなくなってしまい、
 出校日なんか 近づいてくると、憂鬱で憂鬱で…
 どうしたら親にバレずに、ズル休みが出来るものか?
 …真剣に考え込んでしまうような 暗~い子供でした。

 友達もロクに居ないし、夏休み元気に真黒になって遊びまわる子供…
 とは、ほど遠い“死神”みたいな子供でした。

 家も貧乏で、両親共稼ぎで、
 家では、お祖母ちゃんがセッセと内職してる姿を見て育ちました。
 父も、内向的な人でしたから
 家族旅行も、レジャーも丸きり縁のない家庭でした。

 そんな小学校低学年の夏休みの記憶の一つに、
 ある日、内職してる祖母のそばで、
 ぼんやりテレビを見ていたら、
 広島・長崎の原爆の被害の凄い映像をワイドショーでやってたんです。

 自称“死神系の子供”(というか憑依体質)の私は何故か、
 チャンネルを変えることもなく真剣に見入ってしまいました。

 あまりの熱さに変形してしまったアルマイトのお弁当箱とか、
 溶けてしまったガラス瓶とか、激しく倒壊した建物や、
 被爆された方々の写真など…、
 丸っきり予備知識のない子供にはあまりにも衝撃的な映像でした。

 ?・?・?何で何で…?あんな事が起きてしまうのか?
 
 無表情に見ていましたが、正直頭の中がパニックになりました。

 こういう子供に対して、
 「あれは戦争をしてしまう人間が愚かだから、あんな事になってしまうんだよ」
 「だから、二度と戦争をしないように しなくちゃいけないんだよ」
 と不安を解いてあげる第三者の大人が居れば大丈夫なのですが、
 私の周りには、そんな高尚な大人はいませんでした。

 訳も分からず、不安に突き落とされてしまいました。
 
 「きっとまた、こんな事が起きてしまうに違いない!」
 
 誰が悪くて、何が悪いのか、
 どうしたらこんな悲惨な事が起きてしまうのか?
 解らないまま、ただ漠然と恐ろしくなってしまったんです。

 変な妄想に取り付かれてしまい、飛行機の音が聞こえると
 ひょっとして爆弾が落ちてくるんじゃないか?
 とか…脅えるようになってしまったんです。

 今から思うと、心療内科を受診した方がいいくらいの状態でした。
 でも、それを親にも祖母にも誰にも言えませんでした。

 本当に過敏な子供にとって、テレビの与える影響は大きいです。

 話はそれますが…
 この間、新潟県中越沖地震を体験したお子さんが、
 どうやらPTSDに陥ってしまっていたのか…
 寝ている時以外、ずーっと!
 避難用のリュックサックを背負ってる、という女の子をテレビで見ました。
 
 いつまた余震が襲ってくるか?…不安が強いあまり、
 自分用の避難持ち出し袋を片時も手放せなくなってしまった、というのです。
 
 …彼女の不安な気持ちが、私には痛いくらいに解りました。

 テレビの映像でさえ過敏に反応してしまうのですから、
 実際に災害や戦争を体験した子供たちの心の傷はどんなに深いことでしょう?

 
 …また原爆記念日がやってきます。

 難しい事はよく解りませんが…
 原水爆の威力は、地球のみならず、宇宙にも深刻な影響を及ぼすらしいです。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする