愛をさがす毎日

ADHD・アスペルガー・離人症・うつ病な私の自己満足ブログ

ぞうきんがけ

2007-08-01 13:57:40 | 
 先日、河合隼雄さんがお亡くなりになりました。

 ホントに河合先生には、御著書を通して、
 またテレビでも、たまにお見かけしたりして色々お勉強させて頂きました。
 
 特に、河合先生の御著書(講演記録)「カウンセリングを語る」は、
 私の様な素人にも解り易く、
 今でも参考にさせて頂いてます。

 その「カウンセリングを語る」の中で、特に印象に残るお話として
 今の自分に言い聞かせている部分があるのですが…、
 
  (抜粋)
 【(河合先生の元にクライアントとして来てみえた、ある女性が)
 …夢を見られまして、
 
 夢の中で、ものすごく有名な素晴らしいお坊さんが来て講和があるんです。
 その人は夢の中で、その講和を聞きに行こうとします。
 
 そして、その講和を聞きに行きましたら、残念ながらその講和が終わっているんです。
 「しまった!」と思うと、そのお坊さんが突然、出てこられまして
 「あなたは熱心に来てくれた人ですから」と言って、ものすごく大切な物を貰うんです。
 
 「ああ良かった。これを貰ったので、私も自分の人生の事が解る。」
 と思い持ち帰って見てみたら、何と“ぞうきん”だった…。
 というところで目が覚めます。

 …私、その人に言ったんです。
 
 「本当にあなたは良い物をもらいました。ぞうきんがけしたらいいですな。
 何も講和みたいなものは聞かなくてよろしい。 
 
 自分の家の、廊下なり、玄関なりを、誰が見ても恥ずかしくないように磨いているうちに、あなたも自分の事が解るんです」】
 
 
 【…私は、だから、カウンセリングを受けに来た人に、
 
 「そんな甘っちょろい態度ではカウンセリングは受けられませんから」
 と言って断る事もあります。
 
 「カウンセリングをして自分を知りたい」とか、
 「カウンセリングを受けて、自分はどんなものか見つめていきたい」
 なんて言う人がおられますけれど、
 私は「自分を見つめるくらいやったら、ぞうきんがけでもしてください」
 と、よく言うんです(笑)。】
 
 カウンセリングは決して甘くない。という事をおっしゃられていたと思うのですが、
 私たちは生きるのが「苦しい苦しい…」と、つい言ってしまいがちですが、
 半分は甘えであったり、身からから出た錆…という事が多いような気がします。

 せっかくカウンセリングに行っても、逆に叱られてお終い…。
 そういう経験も身に覚えがあります。
 
 また…禅のお話を絡めて話されたり、とても興味深かったです。 
コメント
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