愛をさがす毎日

ADHD・アスペルガー・離人症・うつ病な私の自己満足ブログ

幻の光

2007-07-21 16:02:26 | 映画
 ~「…臆病で神経質なくせに、何をやりだすか見当もつかんとこもある。
 あれもどっか“かたわ”よ」
 そこだけわしに似とるがやと重竜は笑った。~
 
 
 これは宮本輝の小説「蛍川」の中の、主人公の父親のセリフです。

 息子の事を「かたわ」と言い切りますが、また自分と同じだ…とも言うのです。

 
 この場合の「かたわ」とは、精神的な「かたわ」という意味です。

 だけど…
 自称「かたわ」にとって文学・芸術は、この上なく豊穣なモノです。

 …また、宮本輝の原作ですが、映画 「幻の光」 も良かったです。

 理由も解らず突然夫が自殺を図り、その後の妻の心模様を描いた作品です。

 人の死は、身近な人間を袋小路へと追いやります。

 画面も内容も暗い映画でしたが、心に染み入った作品です。 
コメント (2)
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