ゲド戦記

　よ・ようやく…「ゲド戦記」を観ました。

　私の様に小説一冊も読んでない不勉強な者にとっては、
　取っ掛かりとして…(宮崎吾朗・初監督にしては)良い出来だと思いました。

　やはり「ゲド戦記」を小説で読んでみたくなります。

　主人公アレンの厭世感に、今の自分がダブります…。

　

　あと、手嶌葵の「テルーの唄」　も、大好きだったのですが…
　萩原朔太郎の「こころ」という詩が土台にあったというのは知りませんでした…。


　　　　こころ

　　こころをばなににたとへん
　　こころはあぢさゐの花
　　ももいろに咲く日はあれど
　　うすむらさきの思ひ出ばかりはせんなくて。

　　こころはまた夕闇の園生のふきあげ
　　音なき音のあゆむひびきに
　　こころはひとつによりて悲しめども
　　かなしめどもあるかひなしや
　　ああこのこころをばなににたとへん。

　　こころは二人の旅びと
　　されど道づれのたえて物言ふことなければ
　　わがこころはいつもかくさびしきなり。

　
　確かに、近いモノはあるような気がしますが…。

　スタジオ・ジブリの鈴木さんも萩原朔太郎が好きだったんですね。