醍醐のしずく仕込み１

蔵のほうではいよいよ醍醐のしずく（菩提もと）仕込みが始まりました。

いまは洗ったお米を水につけているところです。
お米の種類は無農薬栽培のひとめぼれと亀の尾。

ここで一緒に炊いたご飯をつけるのがこの仕込みの面白いところ。
写真に写っている木綿のさらし袋の中に炊いたご飯が入っているんです。
１日に一回このさらし袋をもみもみするんです。

そうすると炊いたご飯がじわじわと水の中に溶けていって、このタンクの中が乳酸菌の大好きな環境になって空気中からいっぱい飛び込んでくるんです。
そして乳酸菌の出す乳酸で酸性になって他の雑菌を寄せ付けない、というとてもよくできた仕込み方なんですよ。ほんとに。

乳酸がどんどん増えてくるにつれて、においもどんどん強烈になってきます。
例えていえば、ご飯を食べたあと歯を磨かなかったときの口臭のにおい。
あるいは夏場に炊飯器のなかにご飯が入ってるのを忘れてて３日ぶりに明けたときのにおい、かな。

今の時期はこの状態で１週間すると次の段階に進みます。
それは次の機会に。