寺田本家24代目のブログ

寺田本家の24代目当主の発酵日記。
心を込めた自然酒造りや発酵の里へをめざす町おこしへの取り組みをご紹介しています。

ナカジとミナミの結婚式

2008-04-30 07:01:57 | 酒造り
とっても良く晴れ渡った昨日、蔵人ナカジとミナミちゃんの結婚式が蔵の中で執り行われました。

何もかも手作りの式で、大変だったけど、そんな大変さを吹き飛ばす心のこもった式となりました。

蔵の結婚式は珍しいからと千葉テレビが取材にきたり、斉藤一人さんが駆けつけて祝辞を下さったり、予想外の嬉しいハプニングもいっぱい。

素敵な一日でした。

めでたしめでたし。

がいあ下北沢店

2008-04-22 06:36:23 | 酒造り
日曜日にアースデイを終えてから、晩ご飯にがいあ下北沢店に行って来ました。

4月から開店した、できたてホヤホヤのがいあ下北沢店、食堂もやってて、厨房にはトットこと杉山薫が立っています。

アースデイが忙しくて昼御飯も食べてない、と伝えると、「じゃあにわとり村の卵と太ももの会のお米で、卵ぶっかけご飯やろうか」と素敵な提案。

言葉も忘れるほどガシガシ食べてしまいました。

お客さんの意向を察して、食べたいものを出すってお店なかなか無いんですよね。

ホッと一息ついてからトットの手打ち蕎麦を、今度はゆっくりと味わいました。

コシも香りも強くて鮮烈な食感。ちょっと僕の好みよりつゆが甘めだったけど美味しかったです。

がいあ下北沢店。ぷらっと入るのにおすすめの自然食居酒屋です。

アースデイ東京

2008-04-20 23:37:47 | 酒造り
昨日、今日と代々木公園でアースデイ東京。

アースデイマーケット内のブースでお酒を販売して来ました。

実は前日まで熱出して頭フラフラだったんですけど、お客様と直にお酒の感想など、いろんなお話ができて、元気をたくさん頂いた気がします。

アースデイ東京は本当に忙しいけど、終わって見ると行って良かったなぁと、いつも思います。

芦屋 香爐

2008-04-16 06:42:52 | 酒造り
この間の週末、実家の母に子供たちの顔を見せに、大阪へ帰って来ました。

大阪に帰ったときは、僕の幼なじみの三好さんが開いてる中華料理店に行くのが、家族皆の楽しみです。

三好さんは、以前は大阪市内の我孫子に店を出してたけど、去年の11月から芦屋の東山でお店を始めました。

お店の名前は「香爐」。

三好さんは自分の思ったように料理を作っていきたい、という思いで、調味料から手作りし、一品一品が丹精のこもった料理でもてなしてくれます。

今回出してくれたメニューは
・前菜の盛り合わせ
・茶美豚の四川ソースがけ
・アスパラのスープ
・紋甲イカと空豆の炒め
・ハタの酒粕ソース煮
・ポー仔飯
・マシュマロとマーラーカオに杏仁豆腐を添えたデザート

という取り合わせでした。
どのお皿も春の彩りに溢れていて、五感が満たされる優しい味わいの料理でした。


芦屋の隠れ家的なお店「香爐」
TEL 0797-23-2213
〒659-0091
芦屋市東山町25-30ベルエール芦屋106

(五人娘の飲める店です)

じねん堂

2008-04-12 07:25:46 | 酒造り
先日、畑見学に行った阿見の斉藤夫婦のおウチです。

じねん堂という屋号で、お茶や山菜・雑穀の販売もしています。

来週末に代々木公園で催されるアースデイ東京では、ウチ(寺田本家)とじねん堂でブースをシェアして出店します。
探して下さい。

じねん堂のおウチは築100年程の古民家で、食事の煮炊きは裏山で拾ってきた薪を使っています。

農作業も石油に頼った動力機械は使わず、草刈りも田植えも脱穀も籾摺りも全て手作業でやってます。

天気の良い日に遊びに行くと、庭のゴザに娘さん(いろはちゃん・0歳)が機嫌良さげに寝っ転がっていて、話上手な斉藤夫婦と、そのままお庭でお茶を飲んだりお酒を飲んだりしておしゃべりを楽しみます。

この間は「農家ほど自由な仕事ないよ」って笑ってました。

「フツーの暮らし」をすることがいかに多くの無駄な事に囚われているか、そんなことをそっと考えさせてくれる素敵な夫婦です。

草はヒントだ

2008-04-06 08:04:24 | 酒造り
昨日は茨城県阿見町で自然農をやっている、じねん堂の斉藤夫婦と浅野さんの畑見学に行きました。

自然農とは、土地を耕さずに田畑の草や虫を敵としないで、自然の状態のままで作物の種を蒔き収穫を得るという農法です。

それはひとつの技術というより、どう暮らしていくかという哲学に近いのかもしれません。

草がでるおかげで土は肥沃になってきます。

一般的な考えでは草がでると畑の養分を草に持っていかれるので、作物はうまく育たないってことになっています。

でも僕も畑をやってていつも思ってるのが、土が剥き出しになっているよりも、草に覆われているほうが、いろんな生き物が棲んでいるってことです。

でも「じゃあ除草なしでいいや」と草が生えるに任せてたら、やっぱり草に負けて野菜は畑から姿を消していきました。

ここには大きな発想の転換が必要だったみたいです。

人間の都合に合わせてただ好きな作物を植えていくのでは無く、その土地に生える草を見て土の様子を知り、そしてその環境に合った作物を蒔いてあげることが大切だと教わりました。

その土地の環境も毎年同じではなく次々に遷移していくそうです。
休耕田など荒れた土地で自然農を始めると、最初は背の高い茎の固い草が生えてたのが、数年経つと背の低い柔らかい草に変わっていくそうです。

そうすると土が出来てきて、手間がかからずに作物が採れるようになってきます。

浅野さんが林を少しずつ拓きながら畑を作ってるところを見せてもらいました。
山は山菜に溢れて、「これだけでも夏まで食べていけるんだよねぇ」と浅野さん。
ふと見ると林の木陰にキャベツの苗が植わってました。
「日当たり無くても大丈夫なんですか?」
と尋ねると、
「農協で苗もらったから植えてみたんだけど、山の中は暖かい空気が降りてくるところがあるんだよねぇ。
そこの花付けてるクコの木みても、他んとこより育ちが良いでしょう。
このキャベツも花つけないで二年くらい育ったら結球すると思うんだよねぇ。
植物の持っている生命力ってスゴいんだよねぇ。」

これを聞いて、頭のなかの脳ミソをわしづかみでひっくり返されたような衝撃を受けました。

自然を見るということのスパンの長さや、その経験で培われたであろう自然の恵みに対する信頼、そして僕自信の知ってることが表面でしかなかったことに対する驚きなどなど。

浅野さんは前はコメも作ってたけど、自然農になると田んぼに水を入れる時期なんかもほかの人とずれちゃったりして、いろんなイザコザをかかえそうになったのでさっぱり辞めちゃったと言ってました。



僕らは子供の時から日本は資源が無い国だから、と何度も言い聞かされてきました。
だから工業化していかないと、と。
そして農業もいつの間にか機械頼みになって、土を見ないで市場ばかりみている農家が成功した農業経営みたいにいわれています。

でも最近の資源の争奪戦で、油や資材の価格も高くなって、今まで通りにはいかなくなってます。

日本の中では分かりにくいですが、国際市場で取引されるコメの価格がここ数年で3倍近く上がったはねあがったそうです。

日本は雨が多く草の生えない土地はありません。

これから本当に、日本の豊かな自然をじっくり見ていかなきゃならない時期に来ているのは間違いありません。
そしてその土地から収奪しない自然農のあり方が、日本の未来にほのかな光を指している気がしてなりません。
(写真は林で見つけた実生の栗)

神崎町で小旅行

2008-04-04 05:58:09 | 酒造り
神崎町にある神宮寺です。

桜が綺麗です。

廃寺同然に荒れてたところを、近くに住む80過ぎのおじいちゃんがコツコツ手入れして、桜や紫陽花を植えて、季節の花に囲まれたお寺に甦らせてくれました。

そんな素敵なエピソードがあるお寺です。

在来種の稲作り

2008-04-03 16:45:00 | 酒造り
毎日温かい春が続きます。

先週種まきした在来種の種籾が、芽を出してくれました。

思ったよりバラつきもなく、すくすくと育っています。

田植えはゴールデンウィーク明けの予定。
立派な苗に育ってもらうまで気が抜けません。