寺田本家24代目のブログ

寺田本家の24代目当主の発酵日記。
心を込めた自然酒造りや発酵の里へをめざす町おこしへの取り組みをご紹介しています。

大地からの贈り物レシピ

2005-06-22 18:17:22 | メディア掲載情報
中島デコさんの新しい本がでました。
タイトルは「大地からの贈り物レシピ」(サンマーク出版)。

とっても素敵な本です。
マクロビオティックって素材が限られてるとか、そんな堅苦しいイメージを軽く打ち破ってくれるレシピ集です。
寺田本家の醗酵話も少しだけ載ってます。

本を作った編集の方が、実際に食べてと~っても美味しかったって言ってました。
「仕事柄いろんなところへ行って、美味しいものを食べてきたけど、今までがなんだったんだろうと思うほど美味しかった」的なことを言ってました。

マクロビオティックって美味しいんですよ。

僕は寺田本家に来る前、デコさんのところでちょっとだけお世話になってました。
ちょうどデコさんが、ご主人のエヴァレットさんとかわいい子供アンちゃん・ミントを連れて、アラスカへ行ってる間の田んぼと畑と動物達のお世話をしてました。

雨が多かった年で、農作業もあまり満足にできなかったので、本をたくさん読みました。デコさんの家にはマクロビオティックを理論的に解説した本や、久司道夫さんの本があって、毎日玄米を食べながら読んでました。

あれは今の僕にとって貴重な日々でした。毎日不思議な人と出会ったり、今でもそのご縁が続いてたり、そのときのことはまたいつかここで書ければと思ってます。


天然生活8月号

2005-06-21 17:32:29 | メディア掲載情報
小さなこだわり、小さな暮らし。

昨日6/20に発売された「天然生活8月号」でさっちゃんのお料理が紹介されました。

タイトルは「卵・砂糖・乳製品を使わない。子供に伝えたい〔おいしい〕ってどんなこと?」。

オーガニックな素材を使った心のこもった手作りのお料理が3品くらい紹介されました。
だしのとり方や野菜のうまみを閉じ込める塩蒸しの方法なども載ってます。

ご飯のコロッケ(アランチーニ)は二人でナポリに行ったときに、ナポリ駅前の定食屋さんで売っていたアランチーニからヒントを得て作っています。
とてもかわいらしい形なので子供たちも喜んでくれるでしょう。

今回は表紙にも名前を載っけてもらいました。

皆さん是非見てください。

撮影当日、僕は風邪を引いてしまっていて、蔵の仕事も休んでベッドで横になってました。
楽しそうな笑い声に魅かれて、窓の外を眺めてみると、芝生の上で撮影しているところでした。
近所の子供たちに集まってもらって、さっちゃんの作ったお料理を食べているところを撮ってました。
僕はこんなときに風邪を引いてしまった自分を恨めしく思いながら、風邪っ引きのモウロウ頭で、撮影している様子の写真を一枚パチリと撮りました。


そのときの写真です。

働く女性のための林間学校

2005-06-20 12:10:19 | 出店予定・イベント
朝は土に触れて野菜を収穫し、昼はパンをこねたり染織を楽しんだり、夜は石窯で焼いたピザとあわせて純米酒を楽しむ。
そんな素敵な一日が6/18に市川のコルトンプラザ・ギャラリーらふとで催されました。

働く女性のための林間学校。

日々の生活の中で心を込めた丁寧な暮らしを楽しみたいと思う方々が、遠くは埼玉や神奈川からもいらっしゃいました。

そこに僕達は酒粕酵母を使ったパン教室とお酒の話しをしに行ってきました。
この日のために2回ほど練習したピザ焼き石窯を持参しての登場です。レンガを積んだだけの簡単石窯なので車に積み込んでの移動もできるんです。



お昼前にさっちゃんのパン講座が開かれました。皆さんとても熱心でメモを取りながら話しを聞いてくれます。天然酵母とイースト菌の違いや夏場のパンの作り方などのいろんな話しをさっちゃんは披露してました。珍しく言いたいことはだいたい話すことができたと本人は後で言ってました。皆が熱心に聴いてくれたのでかなり調子よくノッて話しができたようです。



お昼寝をはさんで‘らふと’の回りで育った藍とローズマリーを使っての染物ワークショップがありました。

その後、皆で作ったピザを食べながらのお酒の話しをしました。お酒は五人娘と香取90・香取80・発芽玄米酒むすひ・醍醐のしずく・あわみの6種類を用意しました。
順番にテイスティングしてもらい、それぞれのお酒の説明や蔵人の思いなどをお話ししました。 
手作りであることの意味、どぶろくが人々の生活に深くかかわってきた事などお話しさせていただきました。
拙い話しだったのですが‘らふと’の皆さんが蔵に来たときの感想などをお話してくれて、いろいろ助け船をいただきながら話しを終えることができました。



次回は来週の土曜日に開催されます。
トットこと杉山薫先生による、そば打ち講座などなど次回も盛りだくさんです。
どんな方達と出会えるのか楽しみです。

石窯を作りました。

2005-06-14 15:58:29 | 酒造り


とっても簡単な石窯ができました。
参考は天然生活4月号。
耐火レンガ40個と鉄板2枚、ブロック4個で組み立て時間は30分。

材料は全部ジョイフル本田富里店で揃えました。総額で約1万円。

ちょうどみおちゃんとゆきおちゃんも遊びに来てて、皆で石窯の初火入れをしました。




30分ばかり火を燃やしてさっちゃんがこねたパンを入れてみました。
30分ではちょっと熱量が足りなかったようです。
これからいっぱいこの石窯を使っていったらもっと上手にパンが焼けるようになる気がしました。




後日、この石窯を使ってピザを焼いてみました。
近所の小学生マー君にも手伝ってもらって、竹炭を使って火をおこしました。
マー君はとっても楽しかったみたいで、夕方ぎりぎりまで手伝ってくれました。帰るよって声を掛けられても、もっとやりたいなんて言ってました。
やっぱり火を起こすっていうのには夢中になれる魅力があるんですね。

ピザはかなり美味かったです。
チーズとトマトソースの焼きたてのやつを口いっぱいにほおばって、もうたまらん!
皆でわいわいビール飲みながらピザを焼くなんて最高じゃないですか!!

石窯っていいですよ!



がいあ@田んぼ草取りツアー

2005-06-06 21:52:48 | 酒造り
6月4日土曜日、がいあさん主催の寺田本家の田んぼ草取りツアーが行われました。
遠くは平塚のほうからもいらっしゃって下さって、感謝感激の楽しい草取りとなりました。



普段は田んぼ仕事中ナンバーワン重労働の草取りも、このようにイベントとしてやるととっても楽しい休日ライフになってしまうのが不思議なところです。
イベントの楽しいところはなんといっても、たくさんの方に出会えることです。
今回もまたお会いしたいなって思う方々に出会うことができました。



みんなでずらっと並んで一歩一歩足元の雑草を抜いていきます。
最初はぎこちなかった皆さんも段々と手つきが慣れてきて、おしゃべりしながら草抜きする余裕も出てきました。
こんな野良仕事はなにか話しながらやったほうが楽なんですね。



一仕事終えた後にお待ちかねのお昼ご飯です。美味しいおにぎりとお味噌汁。
仕事の成果を眺めながらの美味しいお昼ご飯。
心地よい疲れに心が満たされます。
野外で食べるのってなんでこんなに美味しいのでしょうね。

今回来てくださった皆さんありがとうございます。
また田んぼに実際に入って米つくりを体験できるようなイベントをやっていきたいなって思っています。
そして秋に実ったお米を使って皆さんとご一緒に酒造りができたら楽しいじゃないですか!

企画してくださったがいあの皆さんほんとにありがとうございます。
また一緒に企画考えましょうね。

がいあ@草取りツアー

2005-06-02 23:20:25 | 酒造り
来たる6月4日、あの“がいあ”が寺田本家にやってきます。
それも田んぼの草取りを手伝いに!!!

がいあについて詳細はホームページをご覧下さい。僕には一言では説明できません。

エコロジーショップがいあ

取るべき草はいくらでもあります。売るほどあります。
近頃雨が多くって、蔵人による草取りが効果があがっていません。

どなたか寺田本家の田んぼの草と格闘しようという有志の方、がいあの岸本エッチャンまで連絡してください。
労働の後にはうまいご飯にお酒、そしてお楽しみには大栄町の「おかげさま農場」での摩訶不思議なお祭り騒ぎにご案内いたします。僕は昨年参加して異次元空間を体験することができました。
興味ある方はぜひ!



タイに行ってきました②

2005-06-02 22:24:08 | 発酵の里


バンコクについて3日目に農村地帯を車で走ってました。
緊急事態でもあったかのようにすっ飛ばしていく車の窓からはココナッツの畑や大きな水田を見ることができました。
水田では稲刈りをしているところもあれば、代かきをしているところもあります。
田植えをして1ヶ月ばかりの田んぼもありました。
ガイドさんの話ではタイでは二期作や二毛作は当たり前だそうで、一年中期間を選ばずに米が作れるって言ってました。

日本では四季がきっちりとしているので、春にどの田んぼでも一斉に田起こしが始まって、代かき・田植えと続き、夏に花を咲かせて、秋には稲刈りと決まっています。一部の地域では(高知とか暖かいところだったと思う)二期作もやっているそうだけど、ほとんどのところでは年に1回です。

そういえば小学校の頃、日本の地理の授業で日本の農業を勉強したとき、やたらと“二期作”という言葉がテストに出てきたような気がします。おかげで水田というのをどうやって作るのかは全然知らないけど、二期作ってのがあるって事はよーく知ってました。日本の教育って不思議ですね。

「こんだけ米がとれりゃそら安いわな」
と同行者がぽつりと言いました。
その前の日にバンコクのスーパーで米が売っているのを二人で見つけて「タイ米だ!」「やっぱ長いな」なんて言って喜んでいたのですが、値段を見るとだいたい5キロぐらいの袋で60バーツで売ってました。日本円で約170円~180円です。だいたい日本の10分の1ぐらいでしょうか。

米が自由化されて海外から入ってくると、こんな値段の米と日本の農家は競争しなくてはいけなくなるんだなと思ったらなんだかゾッとしました。
そんなことになると日本ではあっという間に田んぼを作る人がいなくなって水田は草むらになるか、よくっても転作で他の作物をつくらざるをえなくなるでしょう。

気軽に米なんて自由化すればいいとか言ってる大手の新聞社はそんな現実をわかっているのかと見識を疑います。マスコミなんてそんなもんなんですね。



これは蓮の花と寺院です。花は素晴らしい被写体ですね。