寺田本家24代目のブログ

寺田本家の24代目当主の発酵日記。
心を込めた自然酒造りや発酵の里へをめざす町おこしへの取り組みをご紹介しています。

蓮の花

2009-07-29 19:57:24 | 出店予定・イベント


ゆっくり暮らそうと思っていてもなぜだか毎日慌ただしく過ぎていきます。

今日は掃除の日。
朝の朝礼の後に皆でほうきを持って蔵中をきれいに掃き清めます。

そんなときに蓮の花が咲いているのに気が付きました。
蓮は泥の中からすくっと立ちあがって、気高い大輪の花を咲かせます。
しばらく時間を忘れて見とれました。

仏さまの光は普く照らす。
目の前の大輪の花が、大切なものを抽象化して今に伝えてくれているようです。

岡山で講演会

2009-07-28 06:54:43 | 出店予定・イベント

7月26日(日)岡山の宝福寺でお父さんの講演会がありました。

以前から電子技法などをとおしてお付き合いのある『まるみ味噌さん』をはじめとする『かもすクラブ』の皆さんのお誘いで、由緒あるお寺のお堂で講演をさせていただきました。
そのお寺は宝福寺はあの雪舟さんが柱に縛り付けられて鼠の絵をかいたお寺で、そのお堂に100人以上の大勢の方にお集まりくださいました。

せっかく岡山までいくというのでウチらの家族も便乗して子供二人連れてちょっとした旅行気分。

お話しのタイトルは「微生物に学ぶ」
聞くとお客さんには自然食に関係のある方が多いということなので、お父さんもそれから話を組み立てて、食と発酵と心の持ち方を中心に話となりました。

とおく岡山にも発酵・微生物の素晴らしさを知っていただくいいきっかけになればと思います。



立派なお堂です


大勢の方がお集まりくださいました。

仏さまの光は普く照らす。
発酵の光も隅々まで照らしてくれているのです。それに気づいたら楽しいです。

小泉循環農場

2009-07-22 11:27:48 | 出店予定・イベント
小泉循環農場に行ってきました。
奈良漬けに使う瓜の育ち具合を聞きがてらお茶をいれてもらい世間話し。
小泉さんは著書「みみず物語」(などから成田闘争の闘士で恐ろしい印象を持たれがちですが、実際にお会いしてみるととても気さくで冗談好きのお茶目な方です。

研修生のタロー(以前寺田本家の蔵人をしていた)を農家合コンに誘っていると、ニコニコしながら「タロー君が行かないから俺が行こうかな!」
「小泉さんが行ったらアイドル張りにキャーキャー言われてほかの人が目立たなくなるから」と丁重にお断りしました。

今年は春には日照に恵まれず、最近は強風がよく吹いたりと作物の育ちがあまり良くないそうです。作ってもらっている瓜もあまり調子が良くなくて、どうやって手を打とうか知恵を巡らせているそうです。
農薬・化学肥料はもちろん、ビニール資材(ハウスなど)も使わないでまさに自然のなかで野菜を作る小泉さんの循環農法は太陽・雨雲・風・気温の様々な微気候の中で育まれています。
自然相手に仕事をしていれば出来不出来があるのは当たり前。
流通に乗せるとなるとたいへんだけど、顔の見える関係だから理解できるし応援もしたくなります。
それが本当のオーガニックな関係なのでしょう。

ちょうど僕が行ったとき、小雨が降り続いている中、冬の間に集めた落葉だけで作った堆肥の切り返し作業をしていました。空港周辺の野山を借りて藪を整備しながら山の落葉をコンテナに4000杯も集めたそうです。
半年寝かせた落葉ををひたすらに掘り返してまた積み上げていく作業。
堆肥から立ち上がる湯気を見ながら、黙々と万能鍬を振るう姿に労働の尊さってやっぱりあるなと教えてもらったような気がしました。

僕がその美しさにカメラを向けると、小泉さんも「僕も撮ろう」と小屋の奥からカメラを持ってきて研修生たちの作業を撮り始めました。「なかなか撮らないもんだからね。」と照れ笑いの小泉さんはやっぱりお茶目な人だと思います。

<発酵の里の食育活動>大豆苗の植え付け

2009-07-14 09:12:43 | 出店予定・イベント
神崎小学校の皆と種まきした大豆が立派に苗に育ちました。
それで、昨日授業の1・2時間目をお借りして、生徒さんたちと畑に植え付けをしてきました。

週末に強い風が吹いて、苗が少し弱っていましたが、生き残っているということはそれだけ生命力が強いってことだということにして、植え付けました。

生徒さんには割り箸を一本ずつ用意してもらい、3人一組になって作業をしてもらいます。
20センチ間隔で植えていってもらう予定ですが、子供たちによっては20センチぴったりやってくれる子から、50センチくらいまで幅とってくれる子もいて、まあそれはそれでいいかということでやってもらいました。

まっすぐ線を引いてあったのですが、夢中でやるうちに線から逸れてしまい、いつの間にか隣の列に合体してしまっているのやら、大騒ぎでの楽しい作業でした。

無事育ってくれれば、夏休みが明けるころに枝豆の収穫です。
ちゃんと育ってくれて、子供たちの枝豆を美味しそうに食べる顔がみたいです。




学校からすぐ近くの畑。歩いてきてくれました。

チームワークで仕事をすすめます。

一斉にはじめても早いチームやら遅いチームやらいろいろあって面白いです。


だんだん上手になってきました。

こうざき自然塾の鈴木さんが先生。お疲れ様のご挨拶です。

映画「降りていく生き方」上映会@寺田本家

2009-07-13 16:41:27 | 出店予定・イベント
7月11日の土曜日に、寺田本家の蔵内を開放して映画「降りていく生き方」の上映会を開催しました。

この映画は主演はあの武田鉄矢さん。
一般の映画館では上映しないで、日本全国あちらこちらで草の根的に上映会が催されている映画です。
撮影時にプロデューサーと監督さんがウチのお父さんの書いた「発酵道」という本を読んでインスピレーションを受け、映画のストーリーにいろいろ反映させていただいています。
そんなご縁があり、寺田本家の蔵内では初めての映画上映会という試みとなりました。

たぶん映画ってものがそうなのかもしれないけど、自分のストーリーとどこか重ね合わせて物語の主人公に感情移入できると面白い映画になるんでしょう。
とすると、この映画にはこれからの時代を生きる僕たちに大きな示唆にあふれながらも、それぞれが暮らす空間に想いを重ねることができたりして、スルーっと感情移入してしまいます。

僕もお父さんもはじめてみたのですが、発酵道のセリフが本当にあちらこちらにちりばめられています。自分たちの物語のように自己投影してしまいました。

「良くなるために悪くなる」
一番どん底に落ちそうになったときに造り酒屋のおかみさんが言いました。
「発酵すれば腐らない、でも発酵するためには腐ってみることも大切なんだよ」

寺田本家のことをご存じの方、発酵道を読まれた方はぜひご覧いただきたいです。

秋には、発酵の里神崎町のホールをお借りして発酵上映会を企画しています。
もしかすると、出演者の方もおいで下さるかも?!
うちのお父さんとの対談なんかもあるかもしれません。
決まったらお知らせします。お楽しみに。

小学生種まき大豆の発芽

2009-07-08 14:19:42 | 出店予定・イベント
神崎小学校で生徒さんが蒔いた大豆が元気に発芽しました。
子供たちに3日に1回水やりしてもらって、観察してもらっています。
丁寧に蒔いたから発芽率も相当いいようです。


少し伸び気味だけど、元気に育っています。
鈴木さん曰く「全然問題ねえよ」


いのちがみなぎっていますね。

来週半ばには畑に定植します。

1000人の種まき大作戦

2009-07-07 19:09:43 | 出店予定・イベント
7月4日(土)発酵の里神崎町で1000人の種まき大作戦が開催されました。

心配していた天候にも恵まれ、穏やかな気候の種まき日和。
およそ300人の方が集まりました。


人数が揃うと早いもんで、4反の畑を1時間ほどで種まきしました。
僕は子供の面倒見たりしてて種まき畑まで行けず、ライブ会場でお留守番。
その間に出展されてたいろんな方とお話しできて良かったです。







面白かったのはこうざき自然塾鈴木さんのお母さんによる縄ない講座。
好評でたくさんの方が藁から縄を作る技術を学んでいました。

これから何回も会を重ねて1000人集まるイベントに育てていきたいです。
いらして下さった皆さんありがとうございました。

月の豆腐の地鎮祭

2009-07-03 11:54:44 | 発酵の里
発酵の里神崎にいよいよ豆腐屋さんがやってきます。

こうざき自然塾の大豆を使った地産地消の豆腐屋さん「月の豆腐」のお店の地鎮祭が執り行われました。
豆腐職人周浦さんはもともと東京で働いていたサラリーマン。
手ごたえのある仕事がしたいと、サラリーマン生活に区切りをつけて、池袋の大桃豆腐さんに弟子入りしました。ようやく年季が明けてどこで豆腐屋をはじめるかと場所探しが始まりました。

そうするうちにこうざき自然塾の鈴木さんと知り合い、大豆を育てながら豆腐を作る「半農半豆腐屋」の暮らすという夢がかなえられそうな地として選んでくれましたのが神崎町でした。

いい空き地が見つかり、(寺田本家から50mメートルほどのところ)秋の開業を目指して建物の建設が始まります。

神崎は夢をかなえられる場所。
美味しい豆腐を食べに来てください。

神崎寺の住職に地鎮祭を執り行ってもらいました。


掘削中の井戸にもお神酒をそそぎます。

小学校で大豆の種まき授業

2009-07-02 15:17:23 | 出店予定・イベント
7月1日に発酵の里のメンバーのこうざき自然塾の鈴木さん、月の豆腐の周浦さんと
一緒に小学校で先生になって大豆の種まき授業をしてきました。
授業の一環で大豆の種をまいて育て、冬に収穫しお味噌造りをしちゃうという一年のわたる長いプロジェクトのスタートです。


最初の予定では畑で子供たちが一列になってやってもらいたかったけど、夜中の間に降った雨で畑は水浸し。予定を変更して屋内でやってもらいました。
おかげで学校内にポットを置いておけるので、発芽や葉っぱの展開などドラマチックなところを子供たちに見てもらえるので良かったかなと思っています。


3人一組になって連結ポットに土を詰めてもらいます。


大豆の種を入れる穴をあける道具でコロコロと穴あけ。
これが意外と楽しかったようで、子供たちに評判が良かったです。


おへそを下にしてポット穴一つにつき2粒ずつ種まきしてもらいました。
面倒な仕事だけど、みんな集中力を切らさないで一粒一粒丁寧に種を穴に置いていきます。

子供たちに聞くと楽しかったと皆言ってくれました。
地面にこぼれた大豆をもったいないと一生懸命に拾っている生徒もいて、大豆に命があることを少しでも感じてくれたかなと思います。

これから発芽が始まり2週間後には畑に植えかえです。
発酵の里の食育活動。
はじまりました。