「いま鹿島神宮にいるので今日の内にそちらに行きます」
1月のお正月が過ぎてしばらくしたとき、AKOちゃんから突然電話が入りました。
僕たちの大切な友人・AKOちゃんは、17年間も自転車やヒッチハイクで旅をしながら愛と平和の紙芝居を上演して回っています。
お金を使わない生活を続けていて、ちなみの去年の年収は2万円だったそうです。そんなAKOちゃんはいつ会っても幸せそう。
前回うちに来てくれたのは半年前、去年の4月のことでした。
その後AKOちゃんは北上し夏は青森の六ヶ所村で農家さんのお手伝いをして、いま山口の祝島に向けて南下しているところ2010年の新春に寺田本家に立ち寄ってくれたのです。
この寒い1月の空の下で東北から野宿をしながら下りてきたということ。
「よく凍死しなかったね」と聞くと「大丈夫でしたね。パンパンに着こんで寝てましたから」と言うAKOちゃん。
ちょうどうちも今の時期は毎日たくさんのお客さんが蔵見学にいらしてくださるとき。皆さんにAKOちゃんの紙芝居を見ていただければ素敵なことです。
せっかくだからウチの蔵人・社員たちにも見てもらいました。
「食の安全についてと原子力についてどちらがいいですか?」
との質問には「食の安全」のほうがみんなの手がたくさんあがりました。
それではと食の安全のテーマにした紙芝居を見せてくれたのですが、そこはAKOちゃん、どうしても今伝えたいのは原子力の話みたいで、だんだんそちらに話が流れていって、半分以上は原子力についてのお話し。
それも知らないことばっかりでとても勉強になりました。
原子力はCO2を排出しないからクリーンなエネルギーだというのおかしくって、どうしても最後は地中奥に埋めてしまわないといけないゴミが出てしまうそうです。その候補地を日本中から探しているそうです。
最終的に地中深くに埋めないといけないゴミが出る原子力って循環・持続可能じゃないですよね。
AKOちゃんは一週間くらい滞在してくれて、毎日お酒造りを手伝ってくれたり、お客様に紙芝居を上演してくれたり、寺田本家で大活躍してくれました。
そして次の目的地「日本山妙法寺」に向けて旅立って行きました。
「3月14日にまだ千葉にいたらお蔵フェスタで紙芝居やってよ」とお願いしました。
風まかせのAKOちゃんの旅だから予定は立たないけど、お蔵フェスタで皆さんの前で紙芝居やってくれるかもしれないですね。