「差不多」的オジ生活

中国語の「差不多」という言葉。「だいたいそんなとこだよ」「ま、いいじゃん」と肩の力が抜けるようで好き。

フラガール

2007-10-29 | 映画
映画「フラガール」。評判はつとにきいていたし、各種の賞を手にした作品であることも知っていましたが、ようやく見る機会がありました。一言で言って、いい映画。ほんとに最近の日本映画の水準の高さを感じる作品でした。

以下、ストーリーを「goo映画」から。
昭和40年。エネルギーの需要は石炭から石油へとシフト、世界中の炭鉱が次々と閉山していた。そんな中、福島県いわき市の炭鉱会社は、地元の温泉を活かしたレジャー施設「常磐ハワイアンセンター」の計画を進めていた。目玉となるのは、フラダンスのショー。早速、本場ハワイでフラダンスを学び、松竹歌劇団で踊っていたという平山まどかを東京から招き、地元の娘たちのダンス特訓を始める。しかし数世代も前から山で生きてきた住民は、閉山して“ハワイ”を作る計画に大反対。まどかや娘たちへの風当たりも強く…。


正直、泣けました。しかも波状的に。何に感動したのかと冷静に考えると、時代の共有が意外と大きかったのかもしれません。私も昭和40年代に子ども時代をすごした。下町の貧しい生活も覚えています。そう。日本は貧しかった。その時代が背景だからこそ、の映画。時代に翻弄され、でもけなげに生きる姿。共感がいたるところに感じられた。

ささやかな夢、ささやかな生きる希望…生きることの厳しさが今以上にはっきりと鮮明に見えた時代だからこそ、けなげさに胸打たれる。支えあう姿に涙してしまう。人間の意志の力に感動する。

実話をもとにしています。いわき市には実はちょっと縁があるので、一層感慨深いのでありました。