「差不多」的オジ生活

中国語の「差不多」という言葉。「だいたいそんなとこだよ」「ま、いいじゃん」と肩の力が抜けるようで好き。

甲州路

2007-10-14 | 自転車
すっかりご無沙汰でした。この間、わが千葉ロッテマリーンズはクライマックスシリーズ第1弾を勝ち抜き、元エースだったジョニー黒木はついに戦力外通告を受け、ボクシングではあの不愉快極まりない亀田が相変わらず不愉快なパフォーマンスをみせながら敗北し、内藤選手は大いに株を上げました(ってスポーツニュースばかりですね)。個人的には珍しく仕事が立て込んだ一週間でありました。

で、表題の件。昨日は秋の気配かおる甲州路を自転車ライドしてきました。まずは甲府・昇仙峡を目指します。水と奇岩と緑が折りなす渓谷美はいつ訪れてもいいものですが、特にこの季節は秋の気配を濃厚に漂わせ、身が引き締まるような冷気を身にまといながらそぞろ歩く。とても好きな季節です。甲府在住時に2、30回は訪れた場所ですが、今回は自転車による初挑戦です。



最初はだらだらとしたのぼりですが、盆地らしく、ある時点から「山登り」になります。とはいえ、それほど激しい坂でもないので、久しぶりのヒルクライムには最適。冷気が漂うとはいえ、汗がぼたぼたとあごから滴り落ちます。それでも景色を楽しめる余裕があります。

昇仙峡の滝を過ぎて、荒川ダムのほうに向かいます。やや坂が厳しめになりますが、金桜神社目指して最後のひと踏ん張り。到着の達成感はしびれます。この瞬間のために苦労がある。でも、身体がしびれたのは自転車を降りてから社殿に向かう階段。100段ぐらいあるのでしょうか? もうフーフーいいながら上りました。とはいえ、厳かな空気。写真から感じてもらえるでしょうか?



下りは時速40キロ以上で快適に、そして一気に下界まで降りていきます。本当は荒川ダムから林道を回って甲府駅方向に出たかったのですが、落石で通行止め。来た路を引き返します。

その後は、この日のもうひとつの目的地、勝沼に向かいます。途中の道の葡萄畑も収穫期を迎え、観光農園ではどこもかしこもぶどう狩り。秋、です。

勝沼といえばワイン。勝沼ワインを集めた施設がある、甲府盆地の真ん中にぽんと突き立ったような丘「ぶどうの丘」に向けて短い最後の坂を上りきります。ゴール! 甲府盆地を眼下におさめ、最高の気分です。



で、さらに気持ちよかったのが「天空の湯」という施設。盆地を見下ろす位置に露天風呂がある。600円の至福。お湯は低温で、ややぬめっとしています。オジっぽく口をつくのは「ふー、極楽極楽」。走った後の一風呂はほんとに極楽気分です。

レストランではワインを使った料理や、もちろん勝沼ワイも楽しめます。まだ駅まで自転車に乗りますので、一杯だけ、冷えた白をいただきました。フルーティーな香り豊かなワインにまたまた口をつくのは「ふー、極楽極楽」。酔い覚ましのためにワイナリーを見学してから塩山駅に戻り、本日の甲州路ライドは終了です。秋の一日を満喫したのでありました。