チャングム・その２

以前にも書きましたが、ＮＨＫで毎週土曜夜に放映中の宮廷女官チャングムはいまお気に入りの番組です。でも、昨夜は観るにしのびなかった。

陰謀に巻き込まれて無実の罪を着せられた人々。正義と忠誠の武官は拷問で死んでしまうし、チェゴサングンも拷問死、チャングムも痛めつけられに身分を落とされて追放されてしまう。辛かった。身もだえするような不条理感。「もういやです。前に進みません」という涙ながらのチャングムの言葉が切に響きます。

もうこれ以上のどん底はないと信じたい。正義感が強いミンジョンホもいまは八方塞の状態。これ以上辛い進行はいやだなあ。繰り返しだけど、昨夜の展開はほんとに身もだえするような不条理に苛まれました。そんな悲惨な状況だからこそ、チェゴサングンがチャングムに示す愛情は輝きました。

それにしてもなんだかありそうな話。宮廷というシチュエーション、陰謀、拷問に耐え切れずにウソの自白をして死刑であってもとにかく苦痛から逃れたいと思う人の出現…権力・利権に眼がくらんだ人々の恐ろしさ、でありました。