「差不多」的オジ生活

中国語の「差不多」という言葉。「だいたいそんなとこだよ」「ま、いいじゃん」と肩の力が抜けるようで好き。

宮廷女官チャングムの誓い・3

2006-05-14 | つれづれ
先週、不幸のどん底まで落ちて観るに忍びなかった「チャングム」。昨夜はほんのすこーーしですが、ほのかな光明が見えてきましたね。底をつけばあとは上がる方向しかない、ということでしょうか。

ハン尚宮(サングン)の死で、新たにチェゴサングン(最高尚宮)に就いたチェ尚宮(一番のヒールです)に女官たちが恭順の意を示す場面が権力の怖さと人間の弱さを感じさせた。チェ尚宮のやり方に反感をもち、「許せない」と心の中で思っていても、それを表に出せない気の弱い女官が半ばやけ気味に言う。「だって怖いんだもん。でも、チョゴリの下では正座しないで胡坐かいてやった。体は従うけど、心は反発していればいいの。それがここで生き残る方法なの」と。

哀しくもあり、これが現実なんだろうなあ、と。

一方で、自らは罰を受けてでもよいからとチャングムを助けたいと一心に願う親友ヨンセンの姿。また、職を辞してまでチャングムを救をうと行動するミン・チョンホ。人を思うという一途な心が、暗い話の中で光ります。この光が、話をいい方向にもっていく原動力になりそう。

見ていない人には「なんのことやら」でしょうが、ほんとに面白いドラマ。昨夜が第28話。全54話なのでちょうど半分を超えたところ。まだまだ一直線に明るい方向に向かうとはとても思えない。なにせ向かうべき相手は、全権力を手中に収めたチェ尚宮ですから。ああ、楽しみ。早く続きがみたいような、見たくないような。