「差不多」的オジ生活

中国語の「差不多」という言葉。「だいたいそんなとこだよ」「ま、いいじゃん」と肩の力が抜けるようで好き。

Into the Woods

2006-05-25 | つれづれ
新国立劇場で上演中のミュージカル「Into the Woods(イントゥ ザ ウッズ)」を観てきました。宮本亜門さんの演出。諏訪マリーさん、小堺一機さん、高畑淳子さんらが出演しています。

=以下、新国立劇場のHPから=
シンデレラと継母と姉たち、「ジャックと豆の木」のジャックとその母、おばあさんの家へ出かける赤ずきんちゃん、そしてパン屋とその妻が暮らしていた。パン屋の隣に住む魔女の呪いのせいで夫婦には子どもがなかなかできない。そこでこの呪いを解くために、夫婦は暗く深い森に入っていく。3日以内に白い牛、赤い頭巾、黄色い髪の毛、そして金の靴を手に入れれば、念願の子どもを授かるというのだ。この4つがそろったとき、魔女自身も若さと美貌を取り戻すのだが……。

王子様と結ばれたシンデレラは「末永く仲良く暮らしました」? と書くのが一番手っ取り早い。つまり、夢をかなえた人たちはそれで幸せになれるのか? 実現した夢は続くの? というのがテーマでしょうか。

役者はけっこう魅力的だし、演出もそつなく、ストーリーも面白い。でも、なんだかメリハリがないというか、正直あまり引き込まれませんでした。ところどころ歌のセリフで聞き取れないところがあったり、なんだか内輪で楽しんでいるような感じがしてしまったり。

「テーマ」は、まあそうだろうなあ、という感じの展開をみせます。これはだれもが体験していることでしょうから。いうまでもないですよね。

諏訪マリーさんはうまい。存在感抜群でした。おどけた魔女がぴったり。

全体としてみればまあ、可もなく不可もなく、といったところ。宮本亜門さんの話題作なので、押えておきたいという感じでしょうか。