フラメンコ番組

何気にTVをつけたらフラメンコをやってたラッキーな夜
BSのAmazing Voice驚異の歌声という番組で、世界中の歌を紹介する素ん晴らしい番組。←いやぁ、初めて観たんですがね途中からやし
舞台はグラナダ。売れっ子フラメンコ歌手のマリナ・エレディアと父ハイメの歌。そして将来有望とされている、家族を背負って立つ14歳の少年の歌。失業率60%のヒターノ地区の子供達は進学しないから、新しく出来たフラメンコ学校で、歌・ギター・踊りを学んで、プロとして生活していけるように市が導いているのだとか。その少年は、赤ちゃん抱いたお母さんから「あんたに高い授業料払ってるんだから！」などとＴＶカメラの前で言われ、「今その話はしないで」とつぶやく哀愁を帯びた大人っぽい表情。それを見るだけで、何とも切ない気持ちになった。その歌声は純粋で一直線で、伝統の継承を感じさせる。そうだ、フラメンコって、苦しい苦しい生活の中から叫ぶように湧いてきたのだっけ？・・・もちろんそれだけじゃなく、幸せな一面もあるのだけど。
放映された歌はどれも、よく耳にする種類だったが、日本語字幕付きが有り難い。抽象的で激しい内容に想像が広がり、ＴＶの前に釘付けになった。
カンテは感じるものだって言うけど、レトラの意味が分かるのと分からないのとでは天と地ほどの差があるんじゃないか？？
何年もフラメンコやってて今更そんなこと！・・・で、かなりお恥ずかしい。でも、以前はレトラの訳を読んでも、ピンとこなかったのだ。今になってやっと！想像できる程度？になれた気がする。。。
番組の司会（藤井フミヤと元ちとせ）のフラメンコ素人であり、プロの歌い手としてのコメントもなかなか面白かった。
フラメンコが、こんな風にちゃんと紹介されて嬉しい。