いよいよ待ちに待った、鳥獣戯画展がはじまりました!
正確には、先月末より開催されており、非常にたくさんの方々で賑わっております。
もう説明不要のこの国宝を間近で観られるとあって、ゴールデンウィークはもちろん
日曜日などは、その一品を観るだけに2時間以上の列が出来ています。
この特別展、鳥獣戯画をタイトルにしていますが、それ以外にもたくさんの国宝・重要文化財が展示されており、見応え十分です。
なぜこんなに素晴らしい、またユニークな所蔵品が多いのかはわかりませんが、やはり「明恵上人(みょうえしょうにん)」のお徳によるところが大きいのでしょう。
明恵上人とは、高山寺を開山された方で、お茶の世界では「茶祖」とも呼ばれている方です。
今回、国宝の明恵上人の肖像画も展示されております(前期)
この方が、栄西禅師より茶の種子を譲り受け、高山寺で栽培されたのが宇治茶のはじまりであり、そこが日本最古の茶園として今に語り継がれています。
そして、その当時はこの高山寺のお茶を「本茶」と呼び、日本一、最高の格のある産地とされてきました。
今回のお茶に関しての資料はありませんでしたが、掛け軸や巻物など、素人でも面白く興味深く展示してありますので、肩ひじ張らずに
楽しめる特別展になっています。東京国立博物館のホームページなどをご参照頂き、これだけの名品が一度に観られることは
なかなかない機会ですので、是非とも上野に足をお運び頂きたいと思います。
ちなみに、今回は茶坊主的な視点で、比べてみました。
明恵上人は、弥勒菩薩と大変信仰されており、今回、東京国立博物館本館では、「平成27年 新認定の国宝・重要文化財」も展示されておりました。
それのメインが「弥勒菩薩像」(東大寺)です。また、表慶館の「インドの仏展」にも弥勒菩薩像が展示されておりました。
ところ変われば、姿も変わる。仏様の雰囲気も全然違いました、面白いですね。
『勝手に弥勒菩薩くらべ』(Yahoo画像より抜粋)
ご存知「国宝一号」広隆寺蔵 今回、国宝認定「東大寺」 インドの仏版 かなりのイケメン 京都黄檗山萬福寺 ここもお茶ゆかりのお寺です。
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