ひよりみ日記

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セルロイド・ドリーム(HP)

「夫婦善哉」制作現場見聞記 その1

2013-08-21 16:09:12 | Weblog

24日放送のNHK土曜ドラマ「夫婦善哉」第1話の収録に立ち会ったときの様子をリピートします。

4月17日午後1時半にNHK大阪放送局に入りました。
受付で来意を告げて、入館証をもらって九階の待合室に行きました。
しばらく待っていると、ドラマの制作スタッフが挨拶に来ました。
お互いに名刺を交換して、九階の広いリハーサル室へ案内されました。
一足先に送っておいたミーコの成形品を確認し、内職の段取りを説明しました。
そこへ「夫婦善哉」の演出を担当する安達もじりさんが見えたので挨拶を交わしました。
「リハーサルは午後2時からなので、それまでこれを見ていてください」
と、ADさんから夫婦善哉の第1話と第2話の台本を渡されました。


メンバーが揃わなかったのか、リハーサルは午後3時からとなりましたが、
次第に顔を見知った役者さんや子役さんがそろいました。
四角いテーブルを囲んで、演出の安達もじりさんや制作スタッフ数名と、
蝶子の母親お辰役の根岸季衣さん、借金取り河童の団時朗さん、河童の息子・小河童の青木崇高さん、
蝶子の父親種吉の火野正平さんは飄々としていて、素のままでも味わいのある風貌でした。
その他に数名の役者さんが席に着きました。
制作スタッフが、「セットが出来ているので、みなさん、見てください」と、階下の八階のスタジオに案内してくれました。
そこには大正時代の貧乏長屋の種吉の家のセットが組まれています。種吉の家は天ぷら屋です。
照明が消えているので、小汚さが余計に目に付く家の作りでした。
セットを見終わり、リハーサル室に戻ると主役の柳吉・森山未來さん、
蝶子の尾野真千子さんがリハール室に入って来て席に着きました。

単衣というか浴衣というか、ミーコが着ているような華やかな柄の着物姿の尾野真千子さんが、
私の前を通ったときに軽く会釈してくれました。
実は私、テレビをあまり見ないので尾野真千子さんのことは知りませんでした。
友人にそのことを話すと、
「あんたはアホか。尾野真千子さんいうたら、朝ドラのカーネーションでブレイクした今盛りの女優さんやねん。
そんなお人に挨拶されるなんて、男なら太閤さんに握手されるよりも光栄なことでっしゃろに」と、馬鹿にされました。
安達もじりさんもカーネーションを演出された旬の演出家ということを初めて知りました。
その尾野真千子さんがなんと私の目の前の席に着席しました。
尾野さんのことを知っていれば感激したでしょうに、ただ綺麗な人としか思わなかったのは浅はかでした。
尾野さんの横には柳吉役の森山未來さんが座りました。私、この人もまったく知りません。
森山さんは金持ちのぼんちの雰囲気を出すためか、ソフト帽にねずみ色の着流し姿でリハーサルに臨みましたが、
自分のパートが終わると、その場で着物を脱いでしまいました。
私の目は尾野さんよりも、テーブルの向こうに座った根岸季衣(としえ)さんに釘付けでした。

尾野真千子さんの真後ろで、リハーサルはどんな成り行きになるのだろうと見守っていると、
安達もじりさんの進行で、本読みが始まりました。
この日は、蝶子の実家・種吉の家のシーンのリハーサルでした。
夫婦善哉1話、2話のそれぞれのパートを本読みして、
その場面をセットを模した場所で演技のリハーサルをします。
演出家というと年配の強面を想像していましたが、
安達もじりさんは温和な風貌の優しいおじさんという印象です。
当然、リハーサルも和気あいあいという雰囲気で進みました。

リハーサルの私の担当部分は午後5時に終わりました。
帰り際に根岸季衣さんがセルロイドの内職のことで声を掛けてくれました。
ハサミの使い方を簡単に説明してから、根岸さんにミーコを一体、プレゼントしました。
その時に一緒に写真を撮ってくれませんかと頼んだところ、「いいですよ」と、言ってくれましたが、
スタッフから「どうせならドラマの扮装をしているときの方がよいでしょう」と、アドバイスがあって、
根岸さんとのツーショットは翌日にお預けとなりました。
このあと、役者さんと制作スタッフはまだリハーサルが続きます。
(つづく・・・・ 2013年4月23日記)

台本の赤線部分を再現するために私は大阪のスタジオに招かれて、
ドラマのクランクインに立ち会うという貴重な体験をしてきました。

コメント
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