話の扉

一級建築士 野積基子所長のブログ

くまのもの

2018-04-14 11:51:02 | 建築
「くまのもの」・・・?
こちらは 建築家 隈研吾氏の展覧会が
東京ステーションギャラリーで開かれています。


国内外で現在超売れっ子の建築家です。

この展覧会では主に建築素材に関しての
試行錯誤の記録と建築実例と 
素材の部分 実物模型が展示されています。


  




現在100以上のプロジェクトを実施されているそうです。

ご本人の素材へのこだわりは
自然素材 天然こだわりです。

竹・木・紙・石・土(左官)が主な素材です。

大規模の建築がほとんど全てです。

普段我々が住宅への素材こだわりと共通することも
ありますが、スケールが違い過ぎます。
構造的な検討ではかなりの苦労が伝わります。

コメントの中で随所に
20世紀のコンクリート建築への批判が見られます。
この時代は素材・物質の優位がコンクリート前提で
建てられたことで他の素材と縁が切れてしまった。
自身の当時の建築を含めての言葉でもあるし
誰しもがコンクリート打ち放しの 安藤さんを
思い起こさせる文面でした。

数多くの施工例が大きな写真展示をされていました。

群馬県の富岡市役所が最近の完成ですが
富岡のとの字もありませんでした。
(ちょっと 残念(-。-)y-゜゜゜)

私の推察ですが、展示内容からして
まだ今のように人気建築家になる前の15年以上前の
栃木の「馬頭広重美術館」はかなりお気に入りと
感じました。

全然知らなかったのですが、
機会があれば行ってみたいところがありました。
四国の山奥で梼原町 「木橋ミュージアム」など
一連の建築をぜひ見たいです。

今日のお土産