話の扉

一級建築士 野積基子所長のブログ

200年住宅

2009-02-26 20:20:50 | 映画

今日、県庁で200年住宅の公募説明がありました。

福田前総理が力を入れていた政策で

実質施行されているもので、

長期優良住宅と名前を変えて登場している

性能住宅のランクが高い建物内容です。

数社の建築会社が群馬県産材利用の

この優良住宅を提案していて、

モデルハウスの完成しているとのこと

金物を使わず 込栓でトラスに組んで頑丈に

地震に強くを大きなポイントにしている。

このトラスをさらに頑丈にした8帖程度の部屋を

一軒に一部屋をシェルターにしているのは

おもしろいと思いましたが、災害時に常に在宅ではないので

天変異変の対応の難しさが改めて考えせられた研修でした。

丈夫に頑丈に200年住み継ぐ との発想は良いのですが、

ハードの建築だけではなく 家族の住み継がれる根本思想が

現在は忘れがちです。

武蔵野美術大学の先生がほんの半世紀前まで

日本は同じ屋根の下で馬や牛などと一緒に生活していた

また 群馬は養蚕が盛んで お蚕さんが2階の暖かい良い場所に

置かれたいて、生き物すべての目線で生活していたが

現在は人間だけの目線で成り立っている・・・・

との話が とても印象的で 大切なものを忘れていたような

気がしました。