白い帽子が3個、赤い帽子が3個のうちから任意に1個ずつ帽子をかぶされたA~Dの4人が、次のように←の方向を向いて1列に立っている。
A ← B ← C ← D
次の条件があり、4人のうちで最初にDが「自分の帽子の色はわからない」と発言し、次にCも「自分の帽子の色はわからない」と発言した。次にBが、最後にAが発言した。 このとき、確実にいえるのはどれか。
・A~Dは、白い帽子が2個、赤い帽子が3個あることは知っているが、自分の帽子の色は知らない。
・DからAとBとC、CからAとB、BからAの各々の帽子は見えるが、Aからはだれの帽子も見えない。
・論理的に判断して自分のかぶっている帽子の色がわかった者は、その色について他の者に聞こえるように発言することとし、他の者もその発言を参考にすることができる。
1 4人は誰も自分の帽子の色を当てることはできない。
2 Bは自分の帽子の色が白のときだけ自分の帽子の色を当てることができる。
3 Bの帽子の色は赤である。
4 Cの帽子の色は赤である。
5 Aは自分の帽子の色を当てることができる。
【解説】
「わからない」という返事のときより、「わかった」という返事のときの方が、絞り込むことができるので、そちらをまず考えてみる。
Dが「わかった」と答えるのは、A~Cの3人がすべて白か、すべて赤のとき。3人とも白ならば白はもうないのでDは赤。3人とも赤ならば、Dは白とわかる。
Dが「わからない」と答えたのは、そうでなかったから。すなわち、A~Cには赤も白もある。
次にCが「わかった」と答えるのは、前の2人が同じ色のとき。2人とも赤ならCは白。2人とも白ならCは赤。「わららない」答えたのはそうでなかったから。すなわち、AとBは白と赤が1つずつ。
次のBはAの帽子の色を見て、Aが白ならばBは赤。Aが赤ならばBは白となる。すなわち、Bは必ず自分の色がわかる。
最後のAは、Bが「自分の帽子の色は白」と言ったならば、Aは赤であるし、Bが「自分の帽子の色は赤」と言ったならば白であるとわかる。
正答 5
A ← B ← C ← D
次の条件があり、4人のうちで最初にDが「自分の帽子の色はわからない」と発言し、次にCも「自分の帽子の色はわからない」と発言した。次にBが、最後にAが発言した。 このとき、確実にいえるのはどれか。
・A~Dは、白い帽子が2個、赤い帽子が3個あることは知っているが、自分の帽子の色は知らない。
・DからAとBとC、CからAとB、BからAの各々の帽子は見えるが、Aからはだれの帽子も見えない。
・論理的に判断して自分のかぶっている帽子の色がわかった者は、その色について他の者に聞こえるように発言することとし、他の者もその発言を参考にすることができる。
1 4人は誰も自分の帽子の色を当てることはできない。
2 Bは自分の帽子の色が白のときだけ自分の帽子の色を当てることができる。
3 Bの帽子の色は赤である。
4 Cの帽子の色は赤である。
5 Aは自分の帽子の色を当てることができる。
【解説】
「わからない」という返事のときより、「わかった」という返事のときの方が、絞り込むことができるので、そちらをまず考えてみる。
Dが「わかった」と答えるのは、A~Cの3人がすべて白か、すべて赤のとき。3人とも白ならば白はもうないのでDは赤。3人とも赤ならば、Dは白とわかる。
Dが「わからない」と答えたのは、そうでなかったから。すなわち、A~Cには赤も白もある。
次にCが「わかった」と答えるのは、前の2人が同じ色のとき。2人とも赤ならCは白。2人とも白ならCは赤。「わららない」答えたのはそうでなかったから。すなわち、AとBは白と赤が1つずつ。
次のBはAの帽子の色を見て、Aが白ならばBは赤。Aが赤ならばBは白となる。すなわち、Bは必ず自分の色がわかる。
最後のAは、Bが「自分の帽子の色は白」と言ったならば、Aは赤であるし、Bが「自分の帽子の色は赤」と言ったならば白であるとわかる。
正答 5
次の表は「正しければ○を、誤っているものには×を付けよ」という形式で5題出題された試験の問題に対するA~Hの8人の解答を、転記して一覧表にまとめたものである。今、1問の正答に対して1点として、全員の採点をしたところ、Aは4点、Bは4点、Cは1点であったとき、D~Hの5人のうち、最も点が高かったものはだれか.
問1 問2 問3 問4 問5
A × ○ × ○ ×
B × ○ ○ × ×
C × × × × ○
D ○ × ○ × ○
E ○ × × × ○
F × ○ ○ × ○
G × ○ ○ ○ ×
H ○ × × ○ ×
1 D
2 E
3 F
4 G
5 H
【解説】
A~Cの3人の得点から、問1~問5の正解を推察してみる。A、Bは1題しか間違えておらず、問3、問4以外は同じなので、2人が同じ解をしたものは正解。Cは問1が正解なので、それ以外は不正解。問3、問5の正解は○とわかる。
問1 問2 問3 問4 問5
A × ○ × ○ × 4
B × ○ ○ × × 4
C × × × × ○ 1
正解 × ○ ○ ○ ×
D~Hの得点がわかり、得点が最も高いのは、全問正解したG。
問1 問2 問3 問4 問5
D ○ × ○ × ○ 1
E ○ × × × ○ 0
F × ○ ○ × ○ 3
G × ○ ○ ○ × 5
H ○ × × ○ × 2
正解 × ○ ○ ○ ×
正答 4
問1 問2 問3 問4 問5
A × ○ × ○ ×
B × ○ ○ × ×
C × × × × ○
D ○ × ○ × ○
E ○ × × × ○
F × ○ ○ × ○
G × ○ ○ ○ ×
H ○ × × ○ ×
1 D
2 E
3 F
4 G
5 H
【解説】
A~Cの3人の得点から、問1~問5の正解を推察してみる。A、Bは1題しか間違えておらず、問3、問4以外は同じなので、2人が同じ解をしたものは正解。Cは問1が正解なので、それ以外は不正解。問3、問5の正解は○とわかる。
問1 問2 問3 問4 問5
A × ○ × ○ × 4
B × ○ ○ × × 4
C × × × × ○ 1
正解 × ○ ○ ○ ×
D~Hの得点がわかり、得点が最も高いのは、全問正解したG。
問1 問2 問3 問4 問5
D ○ × ○ × ○ 1
E ○ × × × ○ 0
F × ○ ○ × ○ 3
G × ○ ○ ○ × 5
H ○ × × ○ × 2
正解 × ○ ○ ○ ×
正答 4
AとBの2人がカードを9枚ずつ持っている。
Aはカードに1~9の数字を1つずつ順に書き込んだ。Bも同様にするつもりだったが、途中で1つの数字を抜かしてしまい、9枚目の数字は10であった。2人は任意のカードを1枚ずつ出し、数の大小を比べたが、結果は次のようであった。
1枚目 Bが1大きい
2枚目 同じ数
3枚目 Aが5大きい
4枚目 Bが1大きい
5枚目 Bが6大きい
6枚目 Bが2大きい
7枚目 Bが9大きい
8枚目 Aが7大きい
9枚目 Aが3大きい
Bが抜かした数字は次のうちどれか。
1 2
2 3
3 5
4 6
5 9
【解説】 1枚目から9枚目までBとAとの相対差の合計は+4。
1枚目 Bが1大きい +1
2枚目 同じ数 0
3枚目 Aが5大きい -5
4枚目 Bが1大きい +1
5枚目 Bが6大きい +6
6枚目 Bが2大きい +2
7枚目 Bが9大きい +9
8枚目 Aが7大きい -7
9枚目 Aが3大きい -3
計 +4
Aの9枚のカードの合計は、
1+2+3+……+9=45
+4より、Bの持っている9枚の総和は49。
Bは1~10(総和は55)のうちの1つの数字が抜けていると考えてよい。55-49=6より、6の数字のカードが抜けている。
正答 4
Aはカードに1~9の数字を1つずつ順に書き込んだ。Bも同様にするつもりだったが、途中で1つの数字を抜かしてしまい、9枚目の数字は10であった。2人は任意のカードを1枚ずつ出し、数の大小を比べたが、結果は次のようであった。
1枚目 Bが1大きい
2枚目 同じ数
3枚目 Aが5大きい
4枚目 Bが1大きい
5枚目 Bが6大きい
6枚目 Bが2大きい
7枚目 Bが9大きい
8枚目 Aが7大きい
9枚目 Aが3大きい
Bが抜かした数字は次のうちどれか。
1 2
2 3
3 5
4 6
5 9
【解説】 1枚目から9枚目までBとAとの相対差の合計は+4。
1枚目 Bが1大きい +1
2枚目 同じ数 0
3枚目 Aが5大きい -5
4枚目 Bが1大きい +1
5枚目 Bが6大きい +6
6枚目 Bが2大きい +2
7枚目 Bが9大きい +9
8枚目 Aが7大きい -7
9枚目 Aが3大きい -3
計 +4
Aの9枚のカードの合計は、
1+2+3+……+9=45
+4より、Bの持っている9枚の総和は49。
Bは1~10(総和は55)のうちの1つの数字が抜けていると考えてよい。55-49=6より、6の数字のカードが抜けている。
正答 4
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10段の階段がある。ジャンケンをして勝つと二段上がり、負けると一段下がるゲームがある。AとBがこのゲームをして、5回勝負でAが3勝2敗したところ、Aは5段目、Bは2段目にいた。2人ともいちばん下にいてゲームを始め、いちばん下にいて負けたときはそのままそこにいたとする。確実にいえるのは次のうちどれか。
1 1回目にAが勝った。
2 2回目にAが負けた。
3 3回目にBが勝った。
4 4回目にBが勝った。
5 5回目にAが負けた。
正答 5
1 1回目にAが勝った。
2 2回目にAが負けた。
3 3回目にBが勝った。
4 4回目にBが勝った。
5 5回目にAが負けた。
正答 5
40人のクラスで2人のクラス委員を決める選挙を行ったところ、4人が立候補した。最低何表得票すれば当選確実となるか。
1 11
2 14
3 16
4 18
5 21
【ヒント】
落選する最大の票数を考える。(その票数)+1が求めるもの。
【解説】
多くの票を集めたにもかかわらず3位で終わってしまう状況を考えてみる。40人の票を3で割ると、
40÷3=13 …… 余り1
となるから、14票、13票、13票の場合、13票とっても確実に当選とはいえない。そこで13+1=14票を取ればよいことになる。
実際、14票とれば、残りの26票を他の候補者がどう分けようが、2人とも14票以上になることはない。 正答 2
50個の碁石をA、Bの2人が交互に取っていくゲームを行う。最初に取るのはAである。1人が1回に取ることができる碁石の数は6個までの任意の個数で、最後に碁石を取った方が勝ちとする。このとき、確実にいえるのはどれか。ただし、A、Bとも勝つために最善の取り方をするものとする。
1.Aは最初に1個取れば必ず勝つことができる。
2.Bは、Aが最初に取る個数にかかわらず、自分が最初に取るときに3個取れば必ず勝つことができる。
3.Aは、最初に3個取れば必ず勝つことができる。
4.Aが最初に2個取った場合、Bは最初に取るときに5個取れば必ず勝つことができる。
5.Aは、最初に偶数個取れば必ず勝つことができる。
7リットル、9リットル、12リットルの容器がある。そのうち12リットルの容器に、油が一杯に入っている。どれかの容器に、ちょうど1リットルを入れるようにしたい。最少の回数で得るには、何回の移し替え操作が必要か。ただし、油は容器と容器との間で油を移すごとに1回の操作と数えるものとする。
1 4回 2 5回 3 12回 4 13回 5 14回
(0,0,12)→(0,9,3)→(7,2,3)→(0,2,10)→(2,010)→(2,9,1)の5回
正答 2
類似問題
H15年 特別区Ⅰ類 判断推理 手順 油分け算 1
樽に16㍑の油が入っている。この油を7㍑と9㍑の桶を使って8㍑ずつに分けることにした。最少の回数で分けるには、何回の移し替え操作が必要か。ただし、油は樽に戻してもよく、樽と桶との間及び桶と桶との間で油を移すごとに1回の操作と数えるものとする。
1 15回 2 16回 3 17回 4 18回 5 19回
1 4回 2 5回 3 12回 4 13回 5 14回
(0,0,12)→(0,9,3)→(7,2,3)→(0,2,10)→(2,010)→(2,9,1)の5回
正答 2
類似問題
H15年 特別区Ⅰ類 判断推理 手順 油分け算 1
樽に16㍑の油が入っている。この油を7㍑と9㍑の桶を使って8㍑ずつに分けることにした。最少の回数で分けるには、何回の移し替え操作が必要か。ただし、油は樽に戻してもよく、樽と桶との間及び桶と桶との間で油を移すごとに1回の操作と数えるものとする。
1 15回 2 16回 3 17回 4 18回 5 19回
7リットル、9リットル、12リットルの容器がある。そのうち12リットルの容器に、油が一杯に入っている。どれかの容器に、ちょうど1リットルを入れるようにしたい。最少の回数で得るには、何回の移し替え操作が必要か。ただし、油は容器と容器との間で油を移すごとに1回の操作と数えるものとする。
1 4回 2 5回 3 12回 4 13回 5 14回
類似問題
H15年 特別区Ⅰ類 判断推理 手順 油分け算 1
1 4回 2 5回 3 12回 4 13回 5 14回
類似問題
H15年 特別区Ⅰ類 判断推理 手順 油分け算 1
長さが11㎝、13㎝、16㎝のひもが1本ずつある。これらのひもを一度に使って測ることができる長さは、次のうちどれか。ただし、ひもを折りたたんで使うことはしないものとする。
1 10㎝
2 12㎝
3 14㎝
4 15㎝
5 17㎝
ヒント
A㎝とB㎝(A>B)の長さのひもで測れる長さは、A㎝、B㎝、A+B㎝、A-B㎝
11+16-13=14
正答 3
上皿天びんで40gまでを1g単位ではかるために、1gとあと3種類の分銅を1個ずつ用意しておいたところ、誤って他の分銅と混ぜてしまった。混ぜた中には、2g、3g、4g、7g、8g、9g、26g、27g、32gの分銅があった。最初にあった3種類の分銅のうちの 2つを正しくあげているものは、次のうちどれか。
1 3g、4g
2 3g、7g
3 3g、9g
4 4g、9g
5 8g、27g
1か月前のサッカーのW杯の大会でA、B、C、D、Eの5人が1本ずつシュートを放ち、3得点をあげたが、惜しくも敗退した。Cに突然Aから電話がかかり、AはAとBのシュートの結果を知っているが、3得点を誰があげたかわからないと言ってきた。CはAに、CとDの結果は知っているが、3得点を誰があげたかわからないと答えた。更に、CはAに、Cの結果だけを教えたが、AはCに3得点を誰があげたかわからないと答えた。次にCはAからAの結果だけを聞いた。そのとき、電話が切れてしまい。しばらくして再びAから電話がかかってきた。このとき、確実に言えるのは次のどれか。
1 AもCも3得点を誰があげたかわかった。
2 Aだけが3得点を誰があげたかわかった。
3 Cだけが3得点を誰があげたかわかった。
4 Aは得点をあげた。
5 Dは得点をあげた。
【例題 9-2】 標 判
外見ではまったく区別のつかない9枚の金貨がある。このうち1枚は偽物で、本物より軽いということがわかっている。天秤ばかりを使って偽物の1枚を探しだすとき、いちばん少ない使用回数で必ず見つける方法を考えると、それは何回か。
1 1回
2 2回
3 3回
4 4回
5 5回
外見ではまったく区別のつかない9枚の金貨がある。このうち1枚は偽物で、本物より軽いということがわかっている。天秤ばかりを使って偽物の1枚を探しだすとき、いちばん少ない使用回数で必ず見つける方法を考えると、それは何回か。
1 1回
2 2回
3 3回
4 4回
5 5回