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オークスの法則2

2011-05-18 00:00:00 | 牝馬の法則
参考までに東京芝2400mのコース傾向を。今週から開催替りとなるが、連続開催なのでこの傾向は使える。
■コース傾向■

計5レース中で、父SS系が【3-3-3】で、3着以内に複数回入ったのは【1-0-2】のディープインパクト。
面白いのは、父SS系の配合相手が全てノーザン系であるということ。

<登録馬中のSS系×ノーザン系>
☆エリンコート…デュランダル×ブルーバード(ストームバード系)
☆マルセリーナ…ディープインパクト×マージュ(トライマイベスト系)
☆メデタシ…ディープインパクト×クロフネ


登録馬中、父SS系は12頭いるが、意外にもこの配合は3頭しかいない。

コース傾向から読み取れるのは、これだけではない。むしろ、こちらの方がキモとなりそうな傾向が隠されているのだ。
傾向表をよくよく見てみると、3着以内に入った父、母父には春天と菊花賞に縁のある長距離血統が好走していることに気が付いた。

キングカメハメハ
⇒ローズキングダム…10年菊花賞2着

サッカーボーイ
⇒ナリタトップロード…99年菊花賞・00年~02年春天3着
⇒ヒシミラクル…02年菊花賞・03年春天
⇒アイポッパー…05年春天3着
⇒マイネルキッツ(母父)…09年春天・10年春天2着

ダンスインザダーク…96年菊花賞
⇒ファストタテヤマ…02年菊花賞2着
⇒ダイタクバートラム…03年春天3着
⇒ザッツザプレンティ…03年菊花賞
⇒デルタブルース…04年菊花賞
⇒スリーロールス…09年菊花賞
⇒フォゲッタブル…09年菊花賞2着

ジャングルポケット…02年春天2着
⇒オウケンブルースリ…08年菊花賞
⇒ジャガーメイル…10年春天

ホワイトマズル
⇒イングランディーレ…04年春天
⇒アサクサキングス…07年菊花賞・08年春天3着

ステイゴールド…98年春天2着
⇒ドリームジャーニー…09年春天3着

ディープインパクト…05年菊花賞・06年春天

メジロライアン…90年菊花賞3着
⇒メジロブライト…97年菊花賞3着・98年春天・99年春天2着

サクラローレル…96年春天・97年春天2着

スペシャルウィーク…98年菊花賞2着・99年春天
⇒フローテーション…08年菊花賞2着

オペラハウス
⇒テイエムオペラオー…99年菊花賞2着・00年、01年春天
⇒オペラシチー…04年菊花賞3着
⇒メイショウサムソン…07年春天、08年春天2着

また、春天と菊には関係ないが、エリシオからは、オーストラリアの伝統的な長距離G1であるメルボルンCで、前出のアイポッパーの2着に入ったポップロックが出ている。

だらだらと書いてしまったが、つまり今の東京芝2400mでは、3000m超をこなせるスタミナが求められる馬場だということ。
そして、この傾向はオークスの血統傾向にも当て嵌まる。

上述の馬以外では、ロイヤルタッチは96年菊花賞で2着、フジキセキからは06年菊花賞2着のドリームパスポート、マンハッタンカフェは01年菊花賞、02年春天を制し、産駒のヒルノダムールが今年の春天を制したのは記憶に新しい。そして、昨年の1着、3着の父であるゼンノロブロイは、04年春天で2着に入った。

いくら完成度がモノをいうオークスではあるが、そこはスタミナがないとタフな府中のクラシックディスタンスはこなせないのだ。
登録馬中で該当馬を調べてみたが、ディープ産駒をはじめ上述の産駒が大半を占めており、絞り切れない。
よって、ここは穴中の穴と思える馬3頭をピックアップしておく。

◎ ライステラス…ソングオブウインド×スピードワールド
父は06年の菊花賞馬。敢えて書かなかったが、その父はコース傾向にも出ているエルコンドルパサーである。ちなみにエルコンからは、長距離戦ではおなじみのトウカイトリックが出ている。オークスの血統傾向的には、昨年のアパパネの父キンカメの流れからも合致するし、コース傾向でも父キンカメが1勝をあげ、流れは来ている。
母父のスピードワールドを気にする向きもあろうが、ミスプロ系の中でも芝・ダート兼用のスタミナ血統のウッドマン系であり、昨年3着のアグネスワルツの母父ヘクタープロテクターと同系である。

○ デルマドゥルガー…リンカーン×ジェイドロバリー
父リンカーンは、03年菊花賞2着、06年春天で2着がある。母父ジェイドロバリーは、一見ダートの短距離と思いがちだが、実はライステラスの母父と同様にスタミナ血統であり、長距離戦ではしばしばお目にかかる。さらに、ボトム(母母父)には元祖・長距離砲のリアルシャダイの血が流れており、字面以上にスタミナに裏付けされた血統構成である。

最後は、抽選待ちの馬から一頭。
▲ フレンチボウ…ホワイトマズル×スペシャルウィーク
菊花賞に出したいくらいの血統構成だ。

昨年は、牡馬も牝馬もキンカメで始まり、キンカメで終ったクラシックロード。すわ、政権交代か?と思いきや、今年はSS系の最後の大物ディープインパクトに押されっぱなし。ここらで一矢報わなければ、まだまだSS系の天下は続きそう。昨年の流れからいっても、ここはキンカメに一肌脱いで貰いたいところ。だが、登録馬中唯一のキンカメ産駒であるマヒナは出走回避とのこと。となると、キングマンボ系の二の矢は、ソングオブウインド産駒のライステラスに託す。
今直ぐにSS系政権が瓦解するとは思わないが、いつまでもSS系の天下ではないこともまた確か。現に、昨年その綻びが見えた。時代の潮目は間違いなく変わっている―