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NHKの法則

2011-05-03 00:00:00 | ダービー馬を探せ!2011
■血統傾向■

新設されて今年で16回目を迎えるNHKマイルカップ。当初から馬場改修となった03年まで、一度もSS系は1着はおろか3着以内に一度も入ったことがない。調べたわけではないが、もともとSS産駒の出走数自体が少なかったと推測される。というのも、SS産駒がクラシック戦線に登場した95年以降、クラシックを総なめ状態にしていた。今でこそ、NHK⇒ダービーの変則2冠が定着した感があるが、当時はそんな使い方をしようなどとは考えもしなかったはず。そんな中で、ダービーをあきらめて、G1とは言え、格が落ちるNHKにわざわざ向かおうという奇特な馬主がいなかったことは容易に想像できる。そのうち、NHKに対する考え方も変わってきて、SS産駒も出走するようになったのだが、ダービーへ進む一線級に比べて、一枚落ちるSS産駒の出走が大半であった。
そんなこんなで、結局、SS産駒は勝てずじまいで05年のデアリングハートの2着が最高の成績に終わった。NHKを制したのは、二代目SS系のタキオン産駒のロジックの06年まで待たねばならない。
馬場改修前まではミスプロ系とノーザン系が幅を利かせていたが、03年以降はSS系が3連勝中、昨年は1着~3着を独占しているように、反撃体制に入っている。

SS系のなかで複数回3着以内に入っているのは、2勝3着1回のアグネスタキオンと【1-1-1】のフジキセキの2頭である。
03年以降で、SS系以外に目に付くのは、父で【2-0-3】、母父で【0-2-3】のミスプロ系。なかでも【1-1-1】のキングマンボ系と、改修前に【1-1-1】で、昨年、久々に3着に入ったガルチのライン。また、【1-1-1】のタイキシャトルを含むデヴィルズバッグ系は、今開催は東京に限らず大活躍中なので、マークが必要。

■コース傾向■

父SS系が【2-2-1】で、その配合相手は全てノーザン系。母父ノーザン系では、【1-1-0】のニジンスキー系と【1-0-1】のヴァイスリージェント系。あとは母父トニービン。
とはいうものの、3着2回のタニノギムレットも気になるし、ミスプロ系も【1-1-1】と、来ていることは来ている。
この辺は、土曜日の傾向の出方を参考に。

参考までに、09年および10年の2回東京芝1600mのコース傾向を。

過去2年の傾向では、SS系で断然とは言い難い。

■牝馬■
最後に、牝馬について。
過去15年の牝馬の成績は【3-1-4-14/22】で、勝率13.6%、連対率18.2%、複勝率36.4%と、なかなかの成績を収めている。が、勝馬3頭のうちの2頭はシーキングザパール、ラインクラフトといった「最強クラス」の牝馬であることを忘れてはいけない。残る1頭のピンクカメオはフロックとは言わないが…ねえ?
ちなみに、牝馬の単勝回収率は372.3%、複勝回収率331.8%と、牝馬を全買いしても3倍以上の儲けが出る計算なのだが、これは07年に17番人気で優勝したピンクカメオ(単勝7、600円・複勝1、910円)によってハネ上ったものである。
とは言いながら、ピンクカメオ以外でも優勝こそないにせよ、01年3着スギノキューティー(12人気・複勝1、100円)、08年3着グランプリエンゼル(2、850円)と、結構美味しいこともまた事実。