人間界では、既にレコード大賞も決まり、紅白で永ちゃんが歌詞を間違えたのはご愛嬌ということで、新年を迎えたわけですが、遅ればせながら競馬界でも色々な大賞を発表させて頂きます。
まずは、ある意味、競馬界の新人賞ともいえるこちらから↓

種牡馬デビュー2年目のキンカメが並み居るSS二代目を押さえて、2年連続獲得賞金ランキングでTOP。昨年2位だったキンカメと種牡馬同期のネオユニは、7位に後退。
また、ランキング上位であったタキオンの落ち込みが激しい。タキオンは昨年他界し、今年産れがラストクロップとなるので、今年は更にランキングは下がることは必至。
同様に、ダンスの成績も年々下がっている。もともと晩成傾向にあった同産駒が、加齢とともに益々拍車がかかっているということではないだろうか。
そして、さほど注目も期待もされていなかったSS系の新種牡馬ロブロイとデュランダルは、9位と13位にランクインし、まずは上々の滑り出しといったところか。同じく新種牡馬のデビルズバッグ系ロージズインメイもまた然り。
次は、勝馬率ランキング↓

1位は勝馬率50%のストームバード系のジャイアンツコーズウェイだが、これは出走頭数4頭とサンプル数が少なすぎるため無視して構わない。
08年17位のスペシャルウィークが、昨年は3位と、これだけと見ても昨年はスペ産駒の当り年だったことがよくわかる。
また、獲得賞金ランキング1位のキンカメは、勝馬率では8位だが、その率は30%と08年に比べてUPしている点は評価できる。
最後に勝率ランキングを↓

SS系若頭タキオンが3年連続トップ3に入ったが、その活躍は上述のように、続いても2011年迄であろう。
種牡馬界で「ポストSS探し」がキーワードとなって久しいが、結局これまではSS2代目種牡馬が主流を占めてきた。しかし、こうやって2歳リーディングサイアーをよくよく見てみると、次は非SS系のキンカメという気がしてならない。
現在の競馬界では、父も母父もSS系を持つ馬で溢れかえっており、どれもこれも似たような配合である。ダビスタをやった方は、よくわかるかと思うが、そのうちSSの2×3とか3×4を持つ馬が必ず出てくるはず。というか、SS系に拘るとそうせざるを得なくなるのだ。いわばSS系の近親配合が今後増えてくることは容易に想像がつく。しかし、3×4や2×3といったクロスは、時に最強馬を送り出奇跡の配合として知られているが、その一方で近親配合による弊害があることは、忘れてはならない。そして、それでも尚SS系に拘り続けるのであれば、近い将来必ずSS系の没落が始まることは、過去の歴史が教えてくれている。つまり、現在はSS系の飽和状態なのである。
この状況を打開するにはただ一つ。これまで隅に追いやられていたマイナー血統や、非SS系を活用するしかないのである。
そういった意味で、父ミスプロ系キングマンボ系×母父ノーザン系×トライマイベスト系のキンカメが勢力を拡大する可能性はかなり高いと思うのだが。現にキンカメ産駒はまだ2世代のみであるが、全体の勝馬頭数では、1位クロフネの95頭に次ぐ88頭で2位につけている。近い将来、否、今年は全体のリーディングサイアーになっているのではないだろうか。
=おしまい=