■血統傾向■
09年以降の過去7年で、父SS系が【5-5-5】。この5勝は言うまでもなくドリームジャーニー、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴル、ゴールドシップによるもので、うちメジロマックイーンとの黄金配合が4勝をあげている。ナカヤマフェスタを除く4頭は暮れの有馬記念でも4勝をあげており、まさにグランプリ血統と言える。
父SS系で複数回馬券になっているのは、ディープインパクト【0-2-3】とスペシャルウィーク【0-2-0】の2頭のみ。
ディープは5回馬券になっているものの未勝利で、スペシャルの2着2回はブエナビスタによるもの。
父SS系以外で複数回馬券になっているのは、父で【1-1-1】、母父で2着1回のキングマンボ系。昨年はキンカメ産駒のラブリーデイと母父キンカメのデニムアンドルビーがワン・ツーを決めた。ちなみに、両馬の馬主は金子オーナーである。
グラスワンダー産駒は【1-1-1】だが、これはサクラメガワンダーとアーネストリーの2頭によるもの。また、アーネストリーの母父トニービンは、12年2着のルーラーシップの母父でもあり、母父トニービンは【1-1-1】となる。あとは3着2回の母父ダンチヒ系で、いずれも父はSS系である。
今年はステイゴールド産駒の出走はないが、ディープ産駒が6頭、キンカメ産駒が4頭、スペシャルウィーク産駒が1頭と、宝塚記念と相性が好い種牡馬の産駒が出走馬の大半を占める。また、2着が1回しかないハーツクライも4頭出しで、新たな傾向になりそうな予感もある。
■コース傾向■
2鞍のみのコース傾向。複数回馬券になっているのは、キンカメ【0-1-1】のみなのだが、ここから穴馬が浮上する。4日の4Rの未勝利戦で3着になったのはキンカメ×タマモクロスという配合のゴールドラッシュという馬。そう、この馬は宝塚記念に出走するヒットザターゲットの全弟なのである。
★14ヒットザターゲット…キングカメハメハ×タマモクロス
目黒記念に引き続き、忘れた頃の激走があるかもしれない。
コース傾向からもう一つ導き出されるのが、キンカメ、エンドスイープ、ダンスインザダークといったリボー系内包馬が活躍しているということ。
該当馬は、キンカメ産駒の4頭をはじめ、母父エルコンのアンビシャス、マリアライト、母父グラスワンダーのヤマカツエース、母父ダンスインザダークのラブリーデイ、そして母父アレミロードのフェイムゲームの9頭。
★01フェイムゲーム…ハーツクライ×アレミロード
本日の阪神は重馬場での施行となったが、本番当日もどうやら良馬場は見込めそうにない。泥んこ馬場の03年のJCを勝ったタップダンスシチー(父プレザントタップ)、10年のヤヤ重の宝塚記念を制したナカヤマフェスタのように、このリボー系を持つ馬は重馬場に滅法強い。
■余裕のG1馬■
宝塚記念といえば、ここでG1初制覇を成し遂げる馬が多いことで知られているが、その一方でG1馬が夏の放牧に出る前に、行き掛けの駄賃とばかりに出走してきて賞金を咥えて北海道に旅立つケースも多い。
<宝塚記念を制したG1馬>*90年以降
93年メジロマックイーン…90年菊花賞/91年&92年春天
94年ビワハヤヒデ…93年菊花賞/94年春天
96年マヤノトップガン…95年菊花賞、有馬記念
99年グラスワンダー…97年朝日杯/98年有馬記念
00年テイエムオペラオー…99年皐月賞/00年春天
03年ヒシミラクル…02年菊花賞/03年春天
04年タップダンスシチー…03年JC
05年スイープトウショウ…04年秋華賞
06年ディープインパクト…05年3冠/06年春天
07年アドマイヤムーン…07年ドバイDF
09年ドリームジャーニー…06年朝日杯1着
12年オルフェーヴル…11年3冠、有馬記念
13年ゴールドシップ…12年皐月賞、菊花賞、有馬記念
14年ゴールドシップ…同上+13年宝塚記念
こうやって並べてみると、菊花賞、春天を制したG1馬が多いことが分かる。このことは宝塚記念ではスタミナが求められるレースの裏付けにもなる。
★03キタサンブラック…15年菊花賞/16年春天
★11トーホウジャッカル…14年菊花賞
■ダービー馬の意地■
菊花賞馬や春天馬が活躍していることが分かったが、意外にもダービー馬が宝塚記念を制したとなると、90年以降では06年ディープインパクトと12年オルフェーヴルの2頭しかいない。
<ダービー3着以内馬の宝塚記念の成績>
1着:2-3-2-04/11 18% 46% 64%
2着:3-1-3-13/20 15% 20% 35%
3着:1-1-0-08/10 10% 20% 20%
<前年のダービー3着以内馬が翌年の宝塚記念に出走した場合の成績>
1着:2-3-2-2/09 22% 56% 78%
2着:3-1-1-9/14 21% 29% 36%
3着:1-0-0-4/05 20% 20% 20%
前年のダービー馬で着外になったのは、ロジユニヴァース(10年13着)、ワンアンドオンリー(15年11着)の2頭。
今年はワンアンドオンリーとドゥラメンテの2頭のダービー馬が、その名誉を賭けての出走となる。
◎09ドゥラメンテ…キングカメハメハ×SS
目下の1番人気ではあるが、ファン投票6位とはダービー馬も随分と舐められたものだ。菊花賞&春天を制したファン投票1位のキタサンブラックに対して、どこまで意地を見せつけられるかが見ものだ。
相手は、◎と同じキンカメ産駒の3頭を本線に。今年の宝塚記念はキンカメ丼の夢を買う。
みなさん、良い宝塚記念を!!
09年以降の過去7年で、父SS系が【5-5-5】。この5勝は言うまでもなくドリームジャーニー、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴル、ゴールドシップによるもので、うちメジロマックイーンとの黄金配合が4勝をあげている。ナカヤマフェスタを除く4頭は暮れの有馬記念でも4勝をあげており、まさにグランプリ血統と言える。
父SS系で複数回馬券になっているのは、ディープインパクト【0-2-3】とスペシャルウィーク【0-2-0】の2頭のみ。
ディープは5回馬券になっているものの未勝利で、スペシャルの2着2回はブエナビスタによるもの。
父SS系以外で複数回馬券になっているのは、父で【1-1-1】、母父で2着1回のキングマンボ系。昨年はキンカメ産駒のラブリーデイと母父キンカメのデニムアンドルビーがワン・ツーを決めた。ちなみに、両馬の馬主は金子オーナーである。
グラスワンダー産駒は【1-1-1】だが、これはサクラメガワンダーとアーネストリーの2頭によるもの。また、アーネストリーの母父トニービンは、12年2着のルーラーシップの母父でもあり、母父トニービンは【1-1-1】となる。あとは3着2回の母父ダンチヒ系で、いずれも父はSS系である。
今年はステイゴールド産駒の出走はないが、ディープ産駒が6頭、キンカメ産駒が4頭、スペシャルウィーク産駒が1頭と、宝塚記念と相性が好い種牡馬の産駒が出走馬の大半を占める。また、2着が1回しかないハーツクライも4頭出しで、新たな傾向になりそうな予感もある。
■コース傾向■
2鞍のみのコース傾向。複数回馬券になっているのは、キンカメ【0-1-1】のみなのだが、ここから穴馬が浮上する。4日の4Rの未勝利戦で3着になったのはキンカメ×タマモクロスという配合のゴールドラッシュという馬。そう、この馬は宝塚記念に出走するヒットザターゲットの全弟なのである。
★14ヒットザターゲット…キングカメハメハ×タマモクロス
目黒記念に引き続き、忘れた頃の激走があるかもしれない。
コース傾向からもう一つ導き出されるのが、キンカメ、エンドスイープ、ダンスインザダークといったリボー系内包馬が活躍しているということ。
該当馬は、キンカメ産駒の4頭をはじめ、母父エルコンのアンビシャス、マリアライト、母父グラスワンダーのヤマカツエース、母父ダンスインザダークのラブリーデイ、そして母父アレミロードのフェイムゲームの9頭。
★01フェイムゲーム…ハーツクライ×アレミロード
本日の阪神は重馬場での施行となったが、本番当日もどうやら良馬場は見込めそうにない。泥んこ馬場の03年のJCを勝ったタップダンスシチー(父プレザントタップ)、10年のヤヤ重の宝塚記念を制したナカヤマフェスタのように、このリボー系を持つ馬は重馬場に滅法強い。
■余裕のG1馬■
宝塚記念といえば、ここでG1初制覇を成し遂げる馬が多いことで知られているが、その一方でG1馬が夏の放牧に出る前に、行き掛けの駄賃とばかりに出走してきて賞金を咥えて北海道に旅立つケースも多い。
<宝塚記念を制したG1馬>*90年以降
93年メジロマックイーン…90年菊花賞/91年&92年春天
94年ビワハヤヒデ…93年菊花賞/94年春天
96年マヤノトップガン…95年菊花賞、有馬記念
99年グラスワンダー…97年朝日杯/98年有馬記念
00年テイエムオペラオー…99年皐月賞/00年春天
03年ヒシミラクル…02年菊花賞/03年春天
04年タップダンスシチー…03年JC
05年スイープトウショウ…04年秋華賞
06年ディープインパクト…05年3冠/06年春天
07年アドマイヤムーン…07年ドバイDF
09年ドリームジャーニー…06年朝日杯1着
12年オルフェーヴル…11年3冠、有馬記念
13年ゴールドシップ…12年皐月賞、菊花賞、有馬記念
14年ゴールドシップ…同上+13年宝塚記念
こうやって並べてみると、菊花賞、春天を制したG1馬が多いことが分かる。このことは宝塚記念ではスタミナが求められるレースの裏付けにもなる。
★03キタサンブラック…15年菊花賞/16年春天
★11トーホウジャッカル…14年菊花賞
■ダービー馬の意地■
菊花賞馬や春天馬が活躍していることが分かったが、意外にもダービー馬が宝塚記念を制したとなると、90年以降では06年ディープインパクトと12年オルフェーヴルの2頭しかいない。
<ダービー3着以内馬の宝塚記念の成績>
1着:2-3-2-04/11 18% 46% 64%
2着:3-1-3-13/20 15% 20% 35%
3着:1-1-0-08/10 10% 20% 20%
<前年のダービー3着以内馬が翌年の宝塚記念に出走した場合の成績>
1着:2-3-2-2/09 22% 56% 78%
2着:3-1-1-9/14 21% 29% 36%
3着:1-0-0-4/05 20% 20% 20%
前年のダービー馬で着外になったのは、ロジユニヴァース(10年13着)、ワンアンドオンリー(15年11着)の2頭。
今年はワンアンドオンリーとドゥラメンテの2頭のダービー馬が、その名誉を賭けての出走となる。
◎09ドゥラメンテ…キングカメハメハ×SS
目下の1番人気ではあるが、ファン投票6位とはダービー馬も随分と舐められたものだ。菊花賞&春天を制したファン投票1位のキタサンブラックに対して、どこまで意地を見せつけられるかが見ものだ。
相手は、◎と同じキンカメ産駒の3頭を本線に。今年の宝塚記念はキンカメ丼の夢を買う。
みなさん、良い宝塚記念を!!