◆血統傾向◆*88年以降
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V3が懸るジェンティルドンナ。その血統構成はSS系×ダンチヒ系で、この血統構成の馬は府中の芝2400mのG1を得意とする。
JCではジェンティルのほかには08年2着のディープスカイ(アグネスタキオン×チーフズクラウン)がいるのみだが、同馬は同年のダービーで2着になっている。
そのダービーでは、02年3着マチカネアカツキ(SS×ダンチヒ)、05年3着シックスセンス(SS×デインヒル)、09年1着ロジユニヴァース(ネオユニヴァース×ケープクロス)、そして12年2着のフェノーメノ(ステイゴールド×デインヒル)の4頭が馬券になっている。
また、オークスでは12年のジェントル以外にも、13年2着のエバーブロッサム(ディープインパクト×デインヒル)がいる。
今年のJCには、SS系×ダンチヒ系はジェンティルとフェノーメノ以外にも、サトノシュレン(ステイゴールド×エルハーブ)が出走するのだが…
SS系×ダンチヒ系以外で、目につくのはグレイソブリン系とキングマンボ系。
前者に該当するのは、字面ではヒットザターゲット(母父タマモクロス)、イスラボニータ(母父コジーン)、今年も出てきたトーセンジョーダン(父ジャングルポケット)、そしてドイツのアイヴァンホウ(母父シュテルンケーニヒ)。
後者ではキンカメ産駒のヒットザターゲットとデニムアンドルビー。
◆お宝血統◆
03年以降の過去11年で、06年と11年を除く9年で、5代以内にリボー系を内包している馬が馬券になっていることはあまり知られていない。
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*赤字の馬はすべて5代以内にリボー系を内包している。
今年の該当馬は、昨年2着のデニアンドルビー(父キンカメの父母母父がプルーヴアウト)、ヒットザターゲット(同前)、フェノーメノ(母父デインヒルの母父がヒズマジェスティ)、ディサイファ(母母母父がヒズマジェスティ)。
◆コース傾向◆
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4回、5回開催のストック。
父SS系が中心。複数回馬券になっているのはディープインパクト【1-2-1】、マンハッタンカフェ【0-1-1】、ダンスインザダークが父、母父で2着各1回。
他では【2-1-0】のジャングルポケット。同系のチチカステナンゴも3着が1回ある。こうなるとトーセンジョーダンも押さえておきたくなる。
◆外国馬診断◆
アイヴェンホウ(独)…ソルジャーホロー×シュテルンケーニヒ
父はインザウィングス産駒でサドラーズウェルズ系。母父はトニービンのおじいちゃんカラムーンの血を引くグレイソブリン系。
アップウィズザバーズ(加)…ストーミーアトランティック×シーキングザゴールド
母父はシーキングザパール、マイネルラヴを輩出し、日本でもお馴染みのシーキングザゴールド。父はストームバード系。
芝でそこそこの結果を残しているようだが、父も母父もバリバリのアメリカンダート血統で固められている。ただし、コース傾向では母父ストームバード系が1勝2着1回があることはある。
トレーディングレザー(米)…テオフィロ×シンダー
父はガリレオ産駒のサドラーズウェルズ系、母父はダンチヒ系と、ヨーロッパで流行りの血統構成。
◆出目◆
◆枠番◆
◆馬番◆
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内外はほぼ互角だが、大外の18番は唯一のデスナンバー。
◆人気◆
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過去10年で【4-3-2-1】と連対率70%の1番人気。連軸としては及第点だが、頭から狙うには…
今年の1番人気は目下のところ、ジェンティルドンナに落ち着きそう。ただ、その単勝は4倍超と飛び頃のオッズ。
V3を期待して、という票が入っていることは間違いないが、これは疑ってかかった方が無難。過去にG1を3連覇したのは、アドマイヤドン(02年~04年JBCクラシック(02年~04年)がいるが、JRA限定だと00年春天→00年秋天→01年春天の天皇賞春秋3連覇を果たしたテイエムオペラオーがいるのみで、同一G1となると一頭もいない。勝てば史上初となるが、消長の激しい牝馬にそれを期待するのは酷というもの。ここは消しの一手。
2番人気も牝馬のハープスター。写真を見る限りでは冬毛ボーボーで、とても買う気は起きない。いくら斤量が有利と言っても、JCはスローで流れるのは必至で、後方一気でまとめて差し切れるような相手ではない。
3番人気は世界№1をここで証明したいジャスタウェイ。だが、問題はヤネと枠番。近頃「ドン詰まり」が伝統芸になりつつある福永だが、あろうことか1枠1番を引いてしまっった。道中は内で我慢だろうことは想像できるが、問題は最後の直線。インがガラリと空くような面子でもない。かといって外を回そうものならハープスター同様に届かないのは明白だ。
菊花賞以来、サッパリなエピファネイアが5番人気の9倍。ダービー2着が盲点になっていそうな美味しいオッズなのは間違いないが、シンボリクリスエス産駒というのが、どうもねえ。シンクリ自身は02年(中山)、03年連続で3着になっており、エピファにも勝ち切れるイメージが沸かない。
今年の皐月賞馬のイスラボニータが4番人気。距離不安を理由になっているのだろうが、ダービー2着、セントライト記念1着になったことは忘れてはならない。が、セントライト記念後に菊か秋天で迷った挙句に秋天を選択。菊を捨てたということは秋天に全力投球だったはず。そこで取りこぼしたための出走か。秋天こそが究極の仕上げで今回は割引きが必要。
6番人気は秋天でG1初制覇を果たしたスピルバーグ。ただ北村が1年でG1を2勝するのか?しかも、この馬ダービーには出たものの(14着)、その後はマイル~2000mまでをずっと使われてきたので、陣営は距離は微妙とみている証拠。
こうやって考えると、G1馬で触手が動くのはワンアンドオンリーとフェノーメノの2頭になってしまう。
ダービー馬ワンアンが単勝13倍、春天V2のフェノが16倍と涎が止まらない。とくにワンアンがここまで人気が無いのが驚きだ。なんかあったのか?調教が動かなかったのか?
もともと騎乗予定が無かった岩田だが、ルメールの怪我で急遽お鉢が回ってきた格好。この棚ボタ騎乗で、まさか2週連続G1制覇というのは、あまりにも出来過ぎた話だ。が、そこはKY岩田の真骨頂。そんなことは気にせずにブッコ抜くかもしれないしなあ。押さえおくか。
◎10ワンアンドオンリー…ハーツクライ×タイキシャトル
○16フェノーメノ…ステイゴールド×デインヒル
あとは、JCと相性の好い父と母父を持ち、お宝血統のリボー系も内包しているとなれば、一発があっても驚けないヒットザターゲットをちゃん武の腕込みで。
☆5ヒットザターゲット…キングカメハメハ×タマモクロス
というわけで、今年のJCは3頭の単勝多点買いと馬連、三連単をイングリモングリと。
みなさん良いJCを!!