ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

苦しんだことは幸いでした

2017年02月15日 | 信仰
「苦労は買ってでもするもんだ」・・・これは本当に苦しんだ事のない人が言う言葉だと思う。
「願わくば、我に七難八苦を与えたまえ」と山中鹿之介は三日月に祈ったという逸話がある。
愚かにも二十歳過ぎの若い時分、これに習って同じように神に祈った事がある。かなり経って本当に困難と苦しみが来たとき、これほど悔やんだことはない。
(山中鹿之助⤵︎)

その困難とは、前妻が拒食症を発症し、結局亡くなるまでの14年間であって、筆舌に尽くせないものだった。入院に至るまで、また入院中でも、また特にその後の家庭での療養中においても、懸命に命を救い家庭を守っているつもりなのに、絶えず毒矢で背中を射刺され続けた。このため希望を徐々に失い、性格まで大きく変わってしまっていた。

しかし、である。神は褒むべきかな。クリスチャンは全く違った結果となった。なぜなら、すべてが神の恵みに変えられたからである。もしこの苦しみがなければ、本来わがままで自己中心的性向が抜けない私が、今の暮らしと結婚生活を、これほど感謝し恵みに思うことは、決してなかったと思う。

またそれよりも何よりも、罪がわかり心から悔い改めること、自分を神に捧げること、聖霊のバプテスマを受けることが無かったとわかる。これがすべての土台であった。だからあの苦しみの14年間は私にとって、いわば天国へのエレベーターであり、宝物となった。

それだけではない、このことを通して精神の病についての理解や対応が深まったことなど、牧師としての訓練になった。
今は何一つ余計な事は無かったし、すべてが益に変えられている事がわかる。ハレルヤ!

ケパ


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