ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』
これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

常夏の国

2012年01月06日 | 派遣

Photo  この国に来て、「日本の夏の気候なんだ」と思い知らされる時がある。それは孤児院の子どもたちと遊ぶ時だ。今日は2時間近くをかけて、広大な敷地に行って野球をした。そこはまるでコーン畑にできた野球場で有名な映画「フィールド・オブ・ドリームス」の舞台のような、とんでもない田舎の片隅に、突如としてあった。もちろんわたしたちはそこで、野球とバレーボールを楽しんだ。汗びっしょり。水分補給が欠かせない。私も目に汗が入って来て、久しぶりに困った。ここは常夏の国。気温は変わらないが、今は乾期という、ただ雨が降らない季節だ。

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 常夏のこの国には、前回は雨期の夏に来た。雨期と言っても日本とだいぶん違う。お昼12時頃に突然空が曇り、数十分土砂降りの雨が、バケツの水をひっくり返したような雨が降る。道に出て、タオルを持ってお風呂代わりにする人もいる。当然道路はたちまち水没し、20センチぐらい冠水する。そしてすぐ止む。日本のようなだらだらとした梅雨空、長雨は経験しなかった。

 孤児たちは当然クメール語で言葉は通じない。でもボディランゲージ、特に一緒に体を動かすことはなんだか互いにすごくわかったような気になる。一緒に汗を流して、そしてわたしたちはかなり心を通わせた。どうか覚えて欲しい。あなたたちは孤児ではなく、祈られていることを。 (ケパ)

 

 
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